半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-37)

37.劉毅,字仲雄,東萊人也。治身清高,厲志方直,為司隸校尉。皇太子鼓吹入東掖門,毅奏劾保傅以下,詔赦之,然後得入。世祖問毅曰:「卿以吾可方漢何帝?」對曰:「可方桓、靈。」世祖曰:「吾雖德不及古人,猶克己為治,又平吳會,混一天下,方之桓、靈,其已甚乎?」對曰:「桓、靈賣官錢入官庫,陛下賣官錢入私門,以此言之,乃殆不如桓、靈也。」(卷三十 晉書下・傳)

【白話】
劉毅,字仲雄,東萊人。為人處事清高正直,官拜司隸校尉。皇太子司馬衷一行人,打鼓喧鬧進入東掖門,劉毅上奏彈劾太保太傅以及有關下屬官員。後經皇上下詔寬赦他們,這樣他們才得以進入。世祖問劉毅:「你認為我可以和漢朝的哪個皇帝相比?」劉毅答:「可以和桓帝、靈帝相比。」世祖說:「我即使仁德比不上古人,也還算克制自己私慾治理政事,又平定吳會,統一天下,把我比做桓帝、靈帝,這也太過分了吧?」劉毅答:「桓帝、靈帝賣官得到的錢歸入官庫,您賣官得到的錢歸入自己腰包。就這一點而言,您大概還不如桓帝、靈帝。」(晉世祖聽完大笑。)

【日本語訳】
劉毅の字は仲雄、東莱人です。正直者の彼は清廉で高尚な人格者であり、司隸校尉まで上り詰めました。ある日、皇太子の司馬衷ら一行は、どらを鳴らして騒ぎながら、東掖門に入ってきました。太保太傅及び関連する部下、官員たちは劉毅によって弾劾されましたが、のちに皇帝から赦免されて、また入れるようになりました。世祖は劉毅に聞きました。「私は漢のどの皇帝と比較できましょう?」劉毅は答えました。「桓帝霊帝と比較できます。」世祖は言いました。「私は仁徳が古人ほどではないにしても、私欲を制御して政事を進めている方だと言えましょう。また、呉会を平定し、天下を統一もしました。なのに、私を桓帝霊帝に例えるのは、あまりではありませんか?」劉毅は答えました。「桓帝霊帝は売官で得た金を国庫に入れたが、貴方は売官で得た金をご自分の財布に入れました。このことで言うならば、貴方は桓帝霊帝にも劣るでしょう。」(それを聞くと、晋世祖は大いに笑いました)。

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