半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(2-70)

70.人主莫不欲得賢而用之,而所用者不免於不肖;莫不欲得奸而除之,而所除者不免於罰賢。若是者,賞罰之不當,任使之所由也。人主之所賞,非謂其不可賞也,必以為當矣;人主之所罪,非以為不可罰也,必以為信①矣。智不能見是非之理,明不能察浸潤②之言,所任者不必智,所用者不必忠,故有賞賢罰暴之名,而有戮能養奸之實,此天下之大患也。(卷五十 袁子正書)

【注釈】
①信:果真,確實。②浸潤:逐漸滲透。引申為積久而發生作用。

【白話】
君主無不想得到賢才並任用他們,但所任用的人中總是難免有不賢的人;君主無不想抓住奸人而鏟除他們,但被鏟除的人中總是難免有賢能的人。像這種情況出現,是因為賞罰失當、委任官員不妥造成的。君主所獎賞的,並不是明知道這個人不應該獎賞而偏要獎賞他,一定自以為獎賞得十分恰當;君主所懲罰的,並不是明知道這個人不該懲罰卻偏要懲罰他,一定是認為懲罰得恰到好處。問題在於君主的智慧不能分辨是非曲直,其賢明的程度還不能夠識別漸漸滲透的讒言,所委任的人未必真有智慧,所用的人未必忠誠,所以雖然名義上是賞賜賢能而懲罰暴徒,實際上卻往往懲罰了賢者而姑息了奸人,這是天下的大患啊!

【日本語訳】
君主は皆、常に賢材を獲得して任用するのがほしがっているのですが、任用した人の中に賢材ではない人がいってもおかしくないです。君主は皆、常に奸人を捉えて取り除きたがっているのですが、取り除かれた人の中に、賢能な人がいってもおかしくないです。こうした状況が現れたのは、賞罰が失当してしまって、任せた官員が妥当ではなかったためです。君主が褒賞するのは、この人褒賞をしてはならないと知っているのに褒賞するのではなくて、自ら褒賞するのが丁度いいと思い込みます。君主が懲罰するのは、この人を懲罰してはならないと知っているのに懲罰するのではなくて、自ら懲罰するのが丁度いいと思い込みます。問題は君主の智慧で是非と曲直を識別するのが出来なくて、彼の賢明さはまだ徐々に浸透してきた讒言を識別するのが出来ません。任せた人が本当に智慧あると限らなくて、任用した人が忠誠だと限りません。したがって、名義上では賢能を褒賞して暴徒を懲罰しますが、実際では賢者を懲罰してしまって、奸人を姑息してしまいます。これこそ天下の最も大患です。

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