半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-297)

297.屋焚而人救之,則知德①之;年老者,使塗隙戒突②,故終身無失火之患,而不知德也。入於囹圄,解於患難者,則三族③德之;教之以仁義慈悌,則終身無患,而莫之德。夫禍亦有突,賢者行天下,而務塞④之,則天下無兵患矣,而莫之知德也。故曰:「聖人治於神⑤,愚人爭於神⑥也。」(卷三十六 尸子)

【注釈】
①德:感恩,感激。②塗隙戒突:塗塞煙囪的縫隙防備火災。塗,塗抹堵塞。隙,縫隙。戒,防備。突,煙囪。③三族:有三種說法,一種是指父族、母族、妻族,二是指父、子、孫,三是指父母、兄弟、妻子。④塞:堵塞,填塞。⑤治於神:消解禍害於尚不明顯的醞釀階段。神,隱微。⑥神:汪繼培先生認為當為「明」字。案《墨子・公輸篇》云:「治於神者,眾人不知其功;爭於明者,眾人知之。」

【白話】
房屋失火了,得到別人的救助,人們都知道感恩;而經驗豐富的長者教人塗塞煙囪縫隙防備災禍,從而使人終身無失火的隱患,可是人們卻不知道感恩。身陷牢獄,有人將他解救出來,那麼三族的家人都會感恩;但是教導仁義慈愛孝悌之德,使人一生沒有禍患,人們卻不知道報答感恩。世上的災難也都有類似「煙囪」的隱患,賢良的人行道於天下,盡力去彌補挽救,使天下免除戰爭的禍患,可是人們也不知道報答感恩。所以說,聖人把禍害在尚不明顯的階段就消除掉,愚人則在事態顯明之時爭功。

【日本語訳】
家が火事になって人の助けを得たら、誰でも感謝の気持ちが湧いてきます。しかしながら、経験豊かな老人が煙突に工夫することで火災から逃れられる秘訣を教えても、誰からも感謝されません。牢に繋がれた者が誰かに解放されると、親族一同は助けてくれた者に感謝します。しかしながら、仁義慈愛や家族間の友好の重要性を教えて、人の一生が災難から逃れられるようにする者に対しては、誰も感謝と恩返しの気持ちが湧きません。この世の災難は全て「煙突」のようなものです。有能で善良な者はその徳性で世の中を渡り、できるだけ天下から戦争など様々の災いを取り除こうとしています。しかしながら、人々は彼らに感謝して恩返しをしようとしません。そのために、聖人はまだ水面下にある災いを取り除くのに苦心し、愚者は事態が明らかになってから功労を奪い取ろうと躍起になります。

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