半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(1-172)

172.諸葛亮之為相國①也,撫百姓,示義軌,約②官職,從權制③,開誠心,布公道。盡忠益時者,雖讎(chóu)④必賞;犯法怠慢者,雖親必罰;服罪輸情者,雖重必釋;游辭巧飾者,雖輕必戮。善無微而不賞,惡無纖而不貶。庶事精練,物理其本,循名責實⑤,虛偽不齒⑥。終於邦域之內,咸畏而愛之。刑政雖峻,而無怨者,以其用心平,而勸戒明也。可謂識治之良才,管蕭之亞匹⑦矣。(卷二十七 蜀志)

【注釈】
①相國:古官名。後為宰相的尊稱。②約:少,省減。③權制:權宜之制,臨時制定的措施。④讎:仇敵。⑤循名責實:依照其名來責求其實,要求名實相符。⑥不齒:不與同列;不收錄。⑦亞匹:同一流人物。

【白話】
諸葛亮擔任宰相時,安撫百姓,明示禮義規範,精簡官職,採用權宜的法制,以真誠待人,處事大公無私。對於盡忠、有益國家的,即使是仇人也必定獎賞;觸犯法令、怠忽職守的,即使是親信也必定懲罰;認罪悔改的,即使罪行嚴重也必定從寬開釋;巧言掩過的,即使罪行輕微也必定從嚴判刑。就算善行再微小也要讚賞,惡行再微細也要指責。精通熟習各項政事,能從根本上解決問題,並依照職位來要求實效,不允許弄虛作假。最終在蜀國境內,人人都敬畏和愛戴他。刑罰政令雖然嚴厲,人民卻毫無怨言,正是因為他處事公平,而且勉勵、禁戒都非常明確。他真可以說是懂得治理國家的優秀人才,能與管仲、蕭何相媲美了。

【日本語訳】
宰相の任にあった諸葛亮は、民を安撫させて、礼法と仁義の規範を示しました。また、官職を減らす代わりに、適宜な法制を採用し、人には真心で接し、物事には私欲のない態度で運びました。忠義を尽して国に有益なことをした者には、例え仇敵であっても、必ず奨励を与えました。法を犯し、職務怠慢の者は、たとえ親しい者であっても、必ず罰を下しました。罪を認めて悔い改めた者は、たとえ重い罪であっても、必ず赦して釈放しました。詭弁を弄して過ちを粉飾しようとした者は、たとえ軽い罪であっても、必ず厳しい判定を下しました。たとえどれほどささやかな善行であっても賞賛し、どれほどささやかな悪行であっても指摘して非難しました。諸葛亮はまた、様々な政事に精通しており、根本のところから問題を解決できる人でした。他の官員に対しても、職務によって実効を出すように要求し、嘘偽りを許しませんでした。最終的に、諸葛亮は蜀国の人々から敬愛されるようになりました。刑罰と政令が厳しくても、恨み言が聞こえないのは、物事を公平に処理し、勧善懲悪の基準が非常に明確であったためです。諸葛亮はまさに治国の優れた人材であり、管仲や蕭何と匹敵できましょう。

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