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印光法师文钞

#為政 の検索結果:

群書治要三六〇(4-279)

…おり、上下の者みな丁寧で礼の分かるものです。行動している時は奮って威武を発揮し、人を震え上がらせる力があります。攻め入る時の勢いは遮られるものがないほど鋭く、撤退する時も敵は恐れをなして深追いしません。前進後退などいずれにしても節度があり、号令と指揮に従って動ける軍隊です。たとえどこに向かおうとも、天下のだれにもその道を止めさせやしません。このように、将領と兵士が親子のように仲良く、上下が一致団結している軍隊は『父子の兵』と言われます。」 >> 群書治要三六〇 #為政 #征伐

群書治要三六〇(4-278)

…こすものは「剛」と呼ばれます。礼と義を抛り捨てて利益を貪るものは「暴」と呼ばれます。国の危機と民の苦労を顧みずに戦争を起こそうとするものは「逆」と呼ばれます。これら五つの戦争を平定するには、それぞれ異なる方法があります。正義の兵は礼をもって説き伏せます。腕力にものを言う兵は謙譲の心で説き伏せます。怒りの兵は辞令で説き伏せます。凶暴の兵は奇怪な術で制服します。天の理に逆らう兵は時勢に適した方法で制服します。異なる状況に異なる対策があります。 >> 群書治要三六〇 #為政 #征伐

群書治要三六〇(4-277)

…べられないわけではありません。厳刑を用いて無辜な者をみだりに殺しても、必ずしも権威を樹立することはできません。国を万全に保てる政事を行えば、たとえどれほど小さな国でも持続できます。亡国させる政事を行えば、たとえどれほど大きな国でも必ず滅亡します。そのため、天下を守るのに長けている者は防御の仕事にかかわらず、勝負が得意な者は戦争には参加しません。その時の政治情勢に沿って、民の心に順応することができれば、戦になるよりも先に天下を取れましょう。 >> 群書治要三六〇 #為政 #征伐

群書治要三六〇(4-276)

…です。どれほど大きな禍も、敵を軽視することより大きいものはありません。敵を軽んじて、その財宝を休みなく奪い取り、軽はずみで戦争を起こそうとすることほどの禍はなく、そのようになれば、自らの命を落とす日までもそう遠くないでしょう。そのため、軍と軍が対峙し、互いの兵力がそう違わない時は、慈悲の心で人を憐れむことのできる方が必ず勝ちます。何故なら、慈愛の心で兵士を愛護できる者は民の心を得られて、兵士はその者のためなら、命をかけて戦ってくれます。」 >> 群書治要三六〇 #為政 #征伐

群書治要三六〇(4-275)

…次一等。」 【日本語訳】孫子は言いました。「凡そ兵を用いて戦する時の原則は、敵の国境内にまで攻め入り、その京を占拠して内外の支援を断たせて、敵国全土が降服してくるようなものは上等であり、敵の国境内にまで攻め入りはしないが、それでも敵国が降服してくるのは、その次にいい戦果です。敵軍が全員降服してくるのは最も上等なものであり、降服はしないが全軍を破った者はその次にいいものとされます。敵が降服する規模が大きければ大きいほどいいものとされます。」 >> 群書治要三六〇 #為政 #征伐

群書治要三六〇(4-274)

…た。自分の民を愛護するために、別の国を攻めるのは許されていました。また、民を救うために暴君を殺すのは許されました。戦争を行っても、それがより多くの戦争を阻止するためでしたら、許されました。君主が仁道を施行すれば民は近づき、道義を守れば民は喜び、智慧があれば民からは頼りにされ、勇敢でいれば民は見習い、誠信をもってすれば民から信頼されるのでした。そのため、国内では民から擁護されて国土を守れます。国外に向けては威圧力があるので敵に打ち勝ちます。 >> 群書治要三六〇 #為政 #征伐

群書治要三六〇(4-273)

…ったので、太公は慰めました。「どうかご安心くださいませ。いわゆる器の大きい者は、天下すべての民から擁護されるものです。いわゆる衆の者は、天下すべての民から支持されるものです。いわゆる強い者は、天下すべての民からその力になりたいと思われているものです。いわゆる安定している者は、天下すべての民の願いに従うことのできる者です。いわゆる天子というのは、天下の人々と親子のように互いに親しみ、愛しあえる仲であり、このようになればこそ天子たる者です。」 >> 群書治要三六〇 #為政 #征伐

群書治要三六〇(4-272)

…ば、兵卒の飢えが分かりません。軍では上下問わずに、みな悪天候や飢えや苦労を共に体験して乗り越えるものです。そのため、全身の鼓の音を聞くと全軍は喜び、撤退する銅鑼の音を聞くと悩ましく思って怒ります。難攻の高い城や深い堀を前にして、たとえ矢石が雨のように降りかかっても、兵卒たちは我先にと勇んで攻め入ります。彼らは死を喜び、傷つけられるのを楽しんでいるのではなく、将帥が何事も彼らのことを第一に考えて、彼らの辛さを心からよく分かっているからです。 >> 群書治要三六〇 #為政 #征伐

群書治要三六〇(4-271)

…時に、軍が考えすぎずに専念できるようにするためです。このようにすれば、主将は天候や時期の制限を受けず、地形からも影響されずにいられます。歯向かってくる敵はなく、後ろ髪を引く君主もいなければ、智慧と方略のある者は主将のために色々と画策してくれて、勇気のある武人も主将のために奮い立って戦ってくれます。高揚する士気は天まで駆けのぼり、行動の迅速さはまるで早馬が縦横無尽に奔っているようであり、実際に戦うよりも先に、敵は降服してしまうのでしょう。」 >> 群書治要三六〇 #為政 #征伐

群書治要三六〇(4-270)

…。今にも動き出そうとする三苗の人々は愚かにして恭しさを知らず、君主に不遜なふるまいを取り、徳行と仁義を損ないました。徳行のある者はみな民間に散らばっていき、名利だけを追い求める輩が重用されるようになってしまったので、民は自分の国を捨てて守ろうとせず、天はこの土地に罪を降りかからせました。そのため、みんなを引き連れて、舜帝の命の下に、三苗の罪を討伐します。みんなが心を一つにして力を合わせれば、必ず今回の征討戦で功績と勲章を得られましょう。」 >> 群書治要三六〇 #為政 #征伐

群書治要三六〇(4-269)

269.帝曰:「咨,禹!惟時有苗弗率,汝徂征。」(卷二 尚書) 【白話】舜帝說:「唉!禹呀!現今三苗不遵循帝道,犯上作亂,就命你去討伐他們吧。」 【日本語訳】舜帝は言いました。「ああ!禹よ!今や三苗の人々は帝王が示した道に従わず、私に逆らって反乱するので、そなたに討伐の命を言い渡しましょう。」 >> 群書治要三六〇 #為政 #征伐

群書治要三六〇(4-268)

…明瞭で、それぞれの名義や地位などが確定されていないので、天下の人々はこの不確かさを理由にそれらのことを議論します。堯や舜のような賢人でも正道に逆らって名分を犯してしまうことがあるので、一般の人ならなおさらでしょう。そのため、聖人は必ず法制をもって官職を設けて官吏を選びだし、天下の人々の手本にするが、すべては身分を確定するためでした。さすれば、ずるい嘘つきでも誠信のある正直者でも、盗賊でも温厚で素朴な者でも、みな自分を律することができます。 >> 群書治要三六〇 #為政 #法律

群書治要三六〇(4-267)

…ちが私利ばかりを争い、民のことを顧みなかったら、民と朝廷の間は歪みが入ったようでますます離れてしまいます。民と朝廷の間にできた距離が大きくなってしまうことこそ、国の「裂け目」です。地位の低い官吏たちが民の利益を奪うと、彼らは民にとっての「蝕み虫」になります。「裂け目」と「蝕み虫」ができて滅亡しなかった国は、天下でも珍しいです。そのため、賢明な君主は法制に従って私欲を取り除き、このようにすれば、国からは「裂け目」も「蝕む虫」も消えましょう。 >> 群書治要三六〇 #為政 #法律

群書治要三六〇(4-266)

…にひたすら従うわけでもありません。今や、民の習俗は変わったのに、法制はまだ変わっていません。国情は変わったのに、国の要務は昔のままとされています。法制は民の暮らしの安定を保障するためにあり、国家の要務は政事を効果的に進められるための保証です。国は法制を失えば滅亡の危機にさらされ、物事を進めるのに効果がないと成功できません。法制が時勢に順応せず、国家の要務が社会の需要に一致していないのに、危機と無縁でいられたものは、今までありませんでした。 >> 群書治要三六〇 #為政 #法律

群書治要三六〇(4-265)

…するためです。法令と制度が確定した後、法規に一致していれば奨励を、法規に違反していれば懲罰を与えます。たとえ身分の尊い者でも法を守っていれば、それ相応の褒美を与えて、身分の低い者が罪を犯しても、ことさら厳しい懲罰を与えません。法令制度に違反したら、たとえ才能のある賢人でも罰せられなければなりません。法令制度を守れる者ならば、たとえ何の力も持っていない者でも罰せられません。このようにすれば、公の理は広められ、個人の欲望は抑制されるでしょう。 >> 群書治要三六〇 #為政 #法律

群書治要三六〇(4-264)

… 【日本語訳】定規と物差しは形を整えるためにあり、人に鋭い目と器用な両手があっても、融通のきかない物差しのように形を正しいものに整えることはできません。器用な者は道具を作れるが、それでも形を整えるための物差しを廃棄することができません。聖人は礼法を定められるが、それでも礼法を廃棄して国を治められません。非凡な智慧と高尚な徳行のある君主がいても、礼法を廃棄して国を治めようとすれば、物差しを廃棄して形を整えようとするのと同じく無理なことです。 >> 群書治要三六〇 #為政 #法律

群書治要三六〇(4-263)

…め、赦免を施行するのは、馬を走らせている時に手綱を抛り捨てるようなものであり、赦免を施行しないのは、吹き出物を患っている時に薬を得たようなものであります。先王が車と礼帽の様式を規定したのは、貴賤の階級をはっきりと分けさせるためであり、外見の格好良さを求めたわけではありません。官吏には国を治めることによって、民には労力によって生活させましょう。そのようにできれば、君主は尊い身分でいられて、財物も人々を養っていけるようほど豊かになりましょう。 >> 群書治要三六〇 #為政 #法律

群書治要三六〇(4-262)

…說:「要重視國家的法令必須能貫徹施行。能實施則治國的方針、政策就會通暢,通暢則人民就會得到很大的利益,人民獲得了大的利益,君主的仁德就會得到彰顯。」 【日本語訳】周の文王は姜太公に尋ねました。「国を治めるには何を重視すればよろしいでしょうか?」姜太公は答えました。「国の法律と政令が徹底的に施行されることを重視すべきです。そのようにすれば、国の方針や政策は順調に通り、民は非常に大きな利益を得られて、君子の仁徳も広く知られるようになります。」 >> 群書治要三六〇 #為政 #法律

群書治要三六〇(4-261)

…ことはほとんど同じように見えるが、それでもそれぞれに区別があります。獄官は事実だけを考えて、法吏は法律の条文を重視します。監司は大きな過ちに気をつけるべきであるが、細かいものは見逃した方がいいです。何故なら、細かい過ちは誰でもしてしまうものなのに、それでも罰することになれば、朝野に人格、道徳、学識や品行などどの領域で探しても、全く瑕のない者はいなくなりましょう。国をよく治めようとしたのに、国を混乱に陥れてしまうとは、まさにこのことです!」 >> 群書治要三六〇 #為政 #法律

群書治要三六〇(4-260)

…がら、奨励を実現できなかったら、臣下は君主に使われたくなくなります。もし度々厳しい命令を下しておきながら、実行しようとしなかったら、民は法律を軽視して罪を犯してしまいます。凡そ奨励は文徳による教化であり、刑罰は武力による脅しであり、共に法律を執行するための強力な手段です。そのため、賢明な君主は慎重に法令を使い、騙されてはいけません。関係の遠近も影響できません。このようにすれば、臣下など低い地位の者は君主など高い地位の者を騙さなくなります。 >> 群書治要三六〇 #為政 #賞罰

群書治要三六〇(4-259)

…ることとは、自分よりよい徳行と能力を持つ者の推挙です。せっかく推薦したのに、褒美をもらえなかったら、臣下はもう推薦しなくなってしまいましょう。自分より劣っている者を推薦したのに責められなかったら、臣下たちはまた同じことを繰り返してしまいます。いい人材を推薦してくれた者には褒美を取らせて、良くない人を推薦してきたら罰を下します。推薦しようとしない者は官員として使えないとみなします。このようにすれば、必ずもっと多くの人材が推薦されるでしょう。 >> 群書治要三六〇 #為政 #賞罰

群書治要三六〇(4-258)

…人から文句を言われません。そのため、聖人は民の好みに合わせて民に良きことをするように薦め、悪い事をしないように禁止します。一人に褒美を与えると、天下の人々は我先に良きことをしようとします。一人を罰すると、天下の人々は悪いことをすることを恐れるようになります。最も素晴らしい奨励も刑罰も、その塩梅がちょうどよければ、無駄な出費も乱用の問題もありません。聖人は最も簡素なやり方で最大の功績を納めると言われるが、まさにこのような状況を言っています。 >> 群書治要三六〇 #為政 #賞罰

群書治要三六〇(4-257)

…。 【日本語訳】虞舜は奨励も賞罰も使わなかったが、人々は彼のために懸命に働きました。何故なら、彼は道徳による感化を最高な境地までに実行できたのです。夏王朝では賞罰は使われず、奨励だけが用いられていたが、当時では奨励こそ最も素晴らしい教化だったからです。商王朝になると、懲罰だけ使われて、奨励は使われなくなってしまったが、人々は王の大いなる威勢に圧倒されていました。周王朝になると、奨励も懲罰も使われたのは、道徳はもう廃退してしまったからです。 >> 群書治要三六〇 #為政 #賞罰

群書治要三六〇(4-256)

…たことがあります。共に先王の禁忌でした。たかが鳥で先王の禁忌を犯すなんていけません。殿は先王の制度をよく覚えておらず、仁義の心もないので、軽々しく人を殺めようとするのです。鳥獣は元々だれかに飼われていたものでした。民に驚かされて飛び去ってしまうのも当たり前のことではありませんか?」景公はその言葉を聞くと、言いました。「よくぞ言ってくれました!これからは鳥獣を捕まえるための禁令を解除しよう。二度とこのようなもので民を制限しないためにです。」 >> 群書治要三六〇 #為政 #賞罰

群書治要三六〇(4-255)

…ば、褒美を与えるべきです。民が正しくないことをして嫌悪を感じるようであれば、懲罰するべきです。君主が褒美と懲罰の基準をしっかりとして設定して執行できれば、たとえ君主がその場にいなくても、人々は悪事を働こうとしません。民が正しい行為をするのを見て嬉しく思ったのに褒美を与えず、民の良くない行為をするのを見て嫌悪に思ったのに罰しない主君がいます。それなのに、自分のいない場でも教化されたように悪事を働かないでほしいというのは、ありえないことです。 >> 群書治要三六〇 #為政 #賞罰

群書治要三六〇(4-254)

…二人に褒美を与えて万人を喜ばせるのならば、その二人に褒美を取らせなさい。三人に褒美を与えて三軍を喜ばせるのならば、彼らに褒美を取らせなさい。一人に命令して千人を奮い立たせられるものならば、その者を命令しなさい。二人を止めて万人の悪行を止められるものならば、二人を止めなさい。三人を教育して三軍を正すことができれば、彼らを教育しなさい。一人を殺して万人を警戒させて、一人に褒美を与えて大衆を奨励するのは、賢明な君主が賞罰を行う時のやり方です。」 >> 群書治要三六〇 #為政 #賞罰

群書治要三六〇(4-253)

…ています。慎重かつ厳しく、明白に懲罰を与えることによって人々を命令通りに動かせているのです。一人だけ殺して、軍団全体を震え上がらせれば、その者を殺しなさい。一人だけに褒美を与えて、万人が喜ぶのであれば、その者に褒美を与えなさい。地位の高い大臣を殺すのは、彼らが大いなる権力をもっており、刑法は最上層の者にまでも及ぼすことを示すためです。兵士に牛や馬を与えるのは、褒美は底辺にまでも届くことを示すためです。これこそ将軍に威厳があるゆえんです。」 >> 群書治要三六〇 #為政 #賞罰

群書治要三六〇(4-252)

…す。これは徳行が厚くて人助けに熱心な人にはとても耐えられないことでしょうから、肉刑のように痛めつけて死に至らせる惨い刑罰を政令に入れることは尚更考えられないでしょう。しかしながら、もし肉刑廃止の美名に惑わされて実情を気にせず、人々が生きるのを恐れて彼らをどんどん死に追いやってしまうのは、水が怖いからと言って船から河に飛び込むのと同じです。いくら愚かな者でもこのようなことをしないのに、何故このような刑罰を政令に入れることができましょうか?」 >> 群書治要三六〇 #為政 #賞罰

群書治要三六〇(4-251)

…啊! 【日本語訳】咎繇よ、そなたは刑罰と牢獄を司る官員として、墨、劓、剕、宮、大辟ら五つの刑罰を奨励し、父親の仁義、母親の仁愛、兄の友愛、弟の恭しさ、子どもの孝行これら五つの倫理教育を助け、私が上手く天下を治める助力になってくれました。刑罰の目的は法律を守るように人々を教育することであり、これからは刑罰を使わなくとも、人々の心は常に穏やかで、だれも国の法を犯そうとしなくなりましょう。これもすべてそなたの功労であり、実に素晴らしいものです! >> 群書治要三六〇 #為政 #賞罰

群書治要三六〇(4-250)

…々の好き嫌いはそう変わらないでしょう。愚見になるが、早いうちに諸侯国についての国家大計を打ち立てるべきです。それでも、人々がそれを受け入れるのに十年あまりの時間はかかり、それから諸侯国の君臣はようやくその地位に落ち着き、自分の仕事に栄耀を感じて上下互いに助け合い、最終的に王室を補佐する効果が得られましょう。今のままでは、ただ国庫の蓄えを消耗し、糧食や布などの物資をむやみに無駄にしているだけであり、国や国土を守るのに何の役にも立ちません。」 >> 群書治要三六〇 #為政 #法古