半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-250)

250.「光武紹起,雖封樹子弟,而不建成國之制,祚亦不延。魏氏承之,圈閉親戚,幽囚子弟,是以神器速傾。天命移在陛下,長短之應,禍福之徵,可見於此矣。然則建邦苟盡其理,則無向不可。故曰:『為社稷計,莫若建國。』夫邪正逆順者,人心之所繫服也。今之建置,審量事勢,使君樂其國,臣榮其朝,各流福祚,傳之無窮。上下一心,愛國如家,視人如子,然後能保荷天祿,兼翼王室。今諸王裂土,皆兼於古之諸侯,而君賤其爵,臣恥其位,莫有安志,其故何也?法同郡縣,無成國之制故也。今之建置,宜使率由舊章,一如古典。然人心繫常,不累十年,好惡未改,情願未移。臣之愚慮,以為宜早創大制,遲廻眾望,猶在十年之外,然後能令君臣各安其位,榮其所蒙,上下相持,用成藩輔。如今之為,適足以虧天府之藏,徒棄穀帛之資,無補鎮國衛土之勢也。」(卷三十 晉書下・傳)

【白話】
(承上則,劉頌:)「東漢光武帝劉秀承繼漢統,雖然名義上也分封子弟為諸侯王,但是由於沒有建立起分封諸侯王國的制度,國運也沒有延續多久。曹魏繼承漢室天下,限制宗室,囚禁子弟,因而皇權迅速垮臺,天命轉移到陛下這裡。國運的長短、禍福的徵兆,都可以從這些歷史事實中看出來。既然這樣,那麼建立國家政權,如果能夠符合治國安邦的道理,那就沒有什麼辦不成的。所以說,為國家社稷考慮,沒什麼比建立諸侯國更為重要的了。國家治理得是偏邪還是中正,百姓對君王是拂逆還是順從,這都取決於人心的向背。今天如果建立諸侯國,應該審時度勢,使諸侯國的國君能夠以他的封國為樂,諸侯的臣子能夠以在他諸侯國的朝廷上做官為榮,使他們能夠將各自的福祉傳給後代子孫,無窮無盡。上下同心協力,愛國如家,視民如子,這樣就能夠使上天賜的福祿得以保持,並輔助護持中央王朝。今天各諸侯王分封土地,都和古代諸侯相似,但諸侯國君卻輕視他們的爵位,諸侯國的臣子也不滿於他們的官職,沒有一個人安心的,這是什麼緣故呢?那是由於法規體系來自於郡縣制度,沒有建立諸侯國立國運作的一套成規的緣故。今天建立諸侯王國,應該遵循舊有的典章制度,完全像古代的做法那樣。但人心不容易改變,不經歷十年之久,人們喜好與厭惡的心理取向是不會改變和轉移的。依微臣的愚見,應該及早創建諸侯立國的國家大法。即便這樣,眾人心理上對它的接受,還要花費十多年的時間,然後才能夠使諸侯國的君臣各安其位,對自己的所得感到榮耀,上下互相扶持,最終收到輔助王室的效果。今天的所作所為,只不過是在虧空國庫的儲備,白白浪費掉糧食和布帛等物資,卻無助於形成鎮守國家、保衛國土的情勢。」

【日本語訳】
(前項を引き継いで、劉頌は言いました。)「東漢光武帝である劉秀は漢王朝の血脈を受け継いで、親族に諸侯という地位を与えたが、これら諸侯に王国を与えるような制度を明確にしていなかったため、その国運は長く続きませんでした。曹魏は漢王室の天下を受け継いで、宗室や親族にも制限をかけたので、間もなくその権力は潰えて、天命はわが陛下の手中に渡りました。国運の長さ、禍福の兆しはみな、これら歴史的な事実から見てとれます。さすれば、もし国を治めるための理に一致することができれば、何もできないことはないでしょう。だからこそ、国のため世のためを考えると、諸侯国を設立するより大事なことはありません。国家を邪な方へ導くのか、もしくは中正の道を守るのか。民が君主に対して反逆的な態度でいるのか、従順な姿勢を見せるのか。これらのことは全て人の心の動きにかかっています。もし諸侯国を設立するのならば、時期と情勢をよく見極めて、諸侯国の国君がその領国を楽しみとし、諸侯の臣下がその務め先である朝廷に出仕できることを光栄と思えるようにするのです。そのようにすれば、彼らはそれぞれの福祉を尽きることなく、後世の子孫に伝えられるように尽力します。上下が心を一つにして力を合わせ、わが国を我が家のように愛し、民をわが子のように見なせれば、天から受け賜わった福と禄も永久に維持し、中央の王朝をも補助して守られましょう。今の諸侯諸王は昔の諸侯と同じくそれぞれに領土を有しているが、その官職に不満があり、誰一人安心していません。今の法規体 系は郡県制から来ており、諸侯国についての専門的な制度がないからです。諸侯王国を設立するならば、昔の経典と文章にある制度に従い、古代のやり方を見習うべきです。それでも人の心は変わりにくいものなので、十年経たないと、人々の好き嫌いはそう変わらないでしょう。愚見になるが、早いうちに諸侯国についての国家大計を打ち立てるべきです。それでも、人々がそれを受け入れるのに十年あまりの時間はかかり、それから諸侯国の君臣はようやくその地位に落ち着き、自分の仕事に栄耀を感じて上下互いに助け合い、最終的に王室を補佐する効果が得られましょう。今のままでは、ただ国庫の蓄えを消耗し、糧食や布などの物資をむやみに無駄にしているだけであり、国や国土を守るのに何の役にも立ちません。」

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