半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-273)

273.(武王懼,曰):「以諸侯擊天子,以細擊大,以少擊多,以弱擊強,以危擊安。以此五短,擊此五長,其可以濟功成事乎?」太公曰:「審天子不可擊,審大不可擊,審眾不可擊,審強不可擊,審安不可擊。」王大恐以懼。太公曰:「王無恐且懼。所謂大者,盡得天下之民;所謂眾者,盡得天下之眾;所謂強者,盡用天下之力;所謂安者,能得天下之所欲;所謂天子者,天下相愛如父子,此之謂天子。」(卷三十一 六韜・犬韜)

【白話】
(周武王感到恐懼,說):「如今我們攻打商紂,是以諸侯的身分攻打天子,以小國攻打大國,以人數少攻擊人數多,以弱小攻擊強大,以不利形勢攻打有利形勢。以這五個短處,攻擊對方五個長處,這可以成就功業嗎?」姜太公答說:「果真是天子就不可攻打,果真是領土廣大就不可攻打,果真是人口眾多就不可攻打,果真是國力強大就不可攻打,果真是情勢安定就不可攻打。」武王更加擔心而感到害怕。太公說:「君王不用擔心害怕。所謂大者,是指能得到全天下人民的擁護;所謂眾者,是指能得到全天下百姓的支持;所謂強者,是指全天下人都願為他效力;所謂安者,是指能順從天下人的願望;所謂天子,是指能做到與天下人相親相愛如同父子一般,這才稱得上是天子。」

【日本語訳】
(周の武王は恐れをなして言いました。)「今の私たちが商紂を討伐するのは、諸侯として天子を、小国として大国を、少人数として大人数を、弱小なものとして強大なものを、不利な条件で有利な条件にあるものを攻めようとしているのです。これら五つの短所で、相手の五つの長所を攻めては、成功して業績を成就できましょうか?」姜太公は言いました。「もし相手が本当に天子ならば、攻めてはいけません。もし本当に広大な領土を有しているのならば、攻めてはいけません。もし本当に人口が多いのであれば、攻めてはいけません。もし本当に強大な国力があるのならば、攻めてはいけません。もし本当に情勢が安定しているのならば、攻めてはいけません。」武王はそのことばを聞いてさらに心配し怖がったので、太公は慰めました。「どうかご安心くださいませ。いわゆる器の大きい者は、天下すべての民から擁護されるものです。いわゆる衆の者は、天下すべての民から支持されるものです。いわゆる強い者は、天下すべての民からその力になりたいと思われているものです。いわゆる安定している者は、天下すべての民の願いに従うことのできる者です。いわゆる天子というのは、天下の人々と親子のように互いに親しみ、愛しあえる仲であり、このようになればこそ天子たる者です。」

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