半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-267)

267.夫廢法度而好私議,則姦臣鬻權以約祿;秩官之吏,隱下而漁民。諺曰:「蠹眾而木折,隙大而牆壞。」故大臣爭於私,而不顧其民,則下離上。下離上者,國之隙也。秩官之吏,隱下以漁百姓,此民之蠹也。故國有隙蠹而不亡者,天下鮮矣。故明主任法去私,而國無隙蠹矣。(卷三十六 商君子・脩權)

【白話】
君主廢棄法度而喜歡私人的議論,那麼奸臣就會通過玩弄權術來謀取利祿;常設之官的小吏就會隱瞞下情而掠奪百姓的利益,侵害百姓。諺語說:「蠹蟲眾多,會蛀壞樹木;裂縫逐漸增大,會使牆傾倒。」所以,擔負國家重任的官吏們,爭奪私利而不顧及百姓,那麼百姓就會和朝廷離心離德。百姓和朝廷離心離德,就是國家的「裂縫」;常設之官的小吏隱瞞下情來掠奪百姓的利益,就是人民的「蛀蟲」。因此,國家有了「裂縫」和「蛀蟲」而不滅亡的,這是天下少有。所以,賢明的君主依循法度而去除私欲,這樣國家就沒有「裂縫」和「蛀蟲」了。

【日本語訳】
君主が法制を廃棄して個人の議論を好むようになると、奸臣は権力と策略を弄ぶことによって利益と俸禄を得ようと企みます。よくいる低い地位の官吏は世の中の情況を隠して民の利益を奪い、民に害をなします。諺は言いました。「蝕み虫が多いと、樹木は蝕まれて壊れてしまいます。裂け目が徐々に大きくなると、壁は傾いてしまいます。」国の重責を担う官吏たちが私利ばかりを争い、民のことを顧みなかったら、民と朝廷の間は歪みが入ったようでますます離れてしまいます。民と朝廷の間にできた距離が大きくなってしまうことこそ、国の「裂け目」です。地位の低い官吏たちが民の利益を奪うと、彼らは民にとっての「蝕み虫」になります。「裂け目」と「蝕み虫」ができて滅亡しなかった国は、天下でも珍しいです。そのため、賢明な君主は法制に従って私欲を取り除き、このようにすれば、国からは「裂け目」も「蝕む虫」も消えましょう。

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