半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(1-181)

181.子貢問政。子曰:「足食,足兵,民信之矣。」子貢曰:「必①不得已而去,於斯三者何先?」曰:「去兵。」曰:「必不得已而去,於斯二者何先?」曰:「去食。自古皆有死,民不信不立。」(卷九 論語

【注釈】
①必:倘若,如果。

【白話】
子貢問如何治理政事。孔子說:「備足糧食,充實軍備,取信於民。」子貢說:「如果迫不得已要去掉一項,在這三項中先去掉哪一項?」孔子說:「去掉軍備。」子貢說:「如果迫不得已再去掉一項,在剩下的兩項中先去掉哪一項?」孔子說:「去掉糧食。自古以來人都免不了死亡,假使人民不信任政府,國家的威信就建立不起來了。」由此可知,只要人民信賴政府,雖無充足的糧食,仍然可與國家共患難。一旦除去了信用,縱無外患,也有內亂,國家就不能安穩了。

【日本語訳】
子貢はどのように政事を執り行えばいいのかと尋ねました。孔子は答えました。「食糧を十分に用意し、軍備を充実させます。そして、民からの信用を築きます」子貢はさらに尋ねました。「もしどれか一つ捨てなければならないのでしたら、どれを先に捨てますか?」孔子は言いました。「軍備です」子貢は食い下がりました。「もし仕方なく、もう一つ捨てなければならないのでしたら、どれを捨てますか?」孔子は説明しました。「食糧です。人はいずれ死ぬものだが、民が政府のことを信用しないと、国の威信は失われてしまいましょう。」この問答から分かるように、民が政府を信用していれば、たとえ十分な食糧がなくとも、国と共に難局に立ち向かえます。もし民からの信用がないと、たとえ外患がなくとも、内乱に悩まされる国が安泰でいられるはずがありません。

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