半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(1-204)

204.故君人者,愛民而安,好士而榮,兩者無一焉而亡也。明分職①,序事業,拔材官能,莫不治理,則公道達而私門塞矣,公義明而私事息矣。如是,則德厚者進,而佞悅者止;貪利者退,而廉節者起。(卷三十八 孫卿子)

【注釈】
①分職:分掌職務;分治其事。

【白話】
為人君者,愛護人民就可以使人心安定,喜好親近賢士就能使國家興盛,這兩者一項都沒有就會敗亡。明確各部門掌管的職務,依據事情的輕重緩急來安排工作,選拔賢才,任用有能力的人為官,一切都治理得井井有條,那麼為公家效忠的道路就會暢通了,而行私請託的門徑就會被杜絕了;為公義的風氣能彰顯,而個人謀私的事能止息。這樣一來,品德淳厚的人得到任用,奸佞諂媚的人受到遏止;貪圖利益的人被辭退,廉潔奉公的人受到重用。

【日本語訳】
君主が民を愛護すれば、人々の心は落ち着かされます。君主が有能な賢人に近づくのを好むのであれば、国は隆盛になります。以上の二つは一つでもないと、国は滅亡してしまいます。各部門が担当する職務を明確に分別し、事の重大さによって仕事を振り分けます。賢人を選び出し、有能な者を任用します。全てを道理に従って的確に執行することができたら、国のために力を尽す公的な窓口は広く開かれ、縁故を利用しての手口は廃止されてしまいます。公衆の道義のために働く風潮が広まれば、個人の私欲だけを考えることもなくなりましょう。このようになると、品性と道徳の高い者はますます任用され、讒言だけを言って媚びへつらう者の居場所ななくなります。自分の利益に貪欲な者は辞めさせられ、清廉で常に天下の人々のことを考えている者は重用されるようになります。

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