半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(2-342)

342.自古有國有家者,咸欲修德政以比隆①盛世,至於其治,多不馨香。非無忠臣賢佐,闇於治體②也,由主不勝③其情,弗能用耳。夫人情憚難而趣④易,好同而惡異,與治道相反。(卷二十七 吳志上)

【注釈】
①比隆:同等興盛。②治體:治國的綱領、要旨。③不勝:制伏不住。④趣:趨向,歸向。

【白話】
自古以來有國的諸侯、有家的卿大夫,都想實施德政來達到與古代盛世同樣的興盛,但是他們治理的成果,大多都不美好。這不是因為沒有忠誠賢明的輔臣,以及不懂得治國的要領,而是由於君主不能克制自己的私情,不能任用忠臣及遵從治國正道。人之常情總是害怕困難而趨向容易,喜好別人贊同而厭惡異議,這與治國之道剛好相反。

【日本語訳】
昔から国を有する諸侯と家を有する卿大夫は、すべて徳政を実施して古代の繁栄の時代と同じな繁盛に達させたいですが、彼らの治理した成果はほとんどよくではありませんでした。それは忠誠賢明な臣子から補佐が得られないことではなくて、国を治める要領が分からないことでもなくて、君主は自分の私情を抑えきれなく、忠臣を任用したり、国を治める正道に遵えなかったりしきれないためです。人なら誰でも困難を恐れて簡單な事を選ぶ傾向で、他人に賛同されるのを好んで異議されるのを嫌うと持つ心ですが、これは国を治める道理と丁度相反します。

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