半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-71)

71.陽門①之介夫②死,司城③子罕入而哭之哀。晉人之覘(chān)④宋者,反⑤報於晉侯曰:「陽門之介夫死,而子罕哭之哀,而民悅,殆不可伐也。」孔子聞之曰:「善哉,覘國乎!」(卷七 禮記)

【注釈】
①陽門:宋國的城門名。②介夫:披甲的衛士。③司城:即司空,主管城郭。④覘:窺看,偵查。⑤反:通「返」。

【白話】
宋國陽門有個衛士死了,司空子罕進到靈堂內哭得很悲傷。當時潛伏在宋國的情報人員回去後向晉候報告說:「陽門有個衛士死了,而子罕哭得很傷心,人民都受他感動,(此時宋國上下一心,)恐怕不能去討伐他們啊!」孔子聽說之後,說:「好啊(能夠見微知著),他真是善於觀察國情啊!」

【日本語訳】
宋国の陽門である兵士が亡くなりました。城を管理する司城の子罕はその霊堂に入って悲しそうに泣きました。その時、宋国に潜伏していた諜報員は母国に帰って、晋候に次のように報告しました。「陽門にある兵士が亡くなりましたが、子罕が悲しそうに泣いていたので、民はみんな感動させられました。(宋国の上下が心を一つに団結している今、)彼らを討伐するのは恐らく得策ではないでしょう!」このことを聞いた孔子は言いました。「素晴らしい。(微かなことから全体を察知することができるとは、)この諜報員は実に国情の観察に長けていますね!」

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