半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-229)

229.夫至人精誠①內形,德流四方。見天下有利,喜而不忘②;見天下有害,憂若有喪。夫憂民之憂者,民亦憂其憂;樂人之樂者,人亦樂其樂。故樂以天下,憂以天下,然而不王者,未之有也。(卷三十五 文子)

【注釈】
①精誠:真心誠意,至誠。②忘:玩忽,怠忽。

【白話】
至德之人內心永保至誠,而恩德流布天下。他們看到天下人得到利益,雖高興卻不會懈怠(懂得居安思危);見到天下人受到損害,就會憂心忡忡,好像有喪事一樣。以百姓之憂為己憂的人,百姓也以他的憂為己憂;以百姓之樂為己樂的人,百姓也以他的樂為己樂。所以,以天下之樂為樂、以天下之憂為憂,做到這樣而不能成就治國大業,是從來沒有過的事。

【日本語訳】
至徳を備えた者の心はいつでも至誠でいられて、その恩徳は天下に広まります。天下の人々が利益を得たのを見ると、彼らは嬉しくなるが、仕事が疎かになることはありません。天下の人々が損害を蒙ると、彼らはまるで喪に服しているように、悩みに暮れてしまいます。民の憂い事をわが憂いとしているから、民もそのような者の憂い事をわが憂いとします。民の楽しみをわが楽しみとすれば、民もそのような者の楽しみをわが楽しみとします。このような境地に達していながら、国を治める大業を成し遂げられなかった者は、未だかつていませんでした。

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