半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-356)

356.夫天下大器,今人之置器,置諸安處則安,置諸危處則危。天下之情與器無以異,在天子之所置之。湯、武置天下於仁義禮樂,而德澤洽,禽獸草木廣裕①,德被子孫數十世,此天下所共聞也;秦王置天下於法令刑罰,德澤無一有,而怨毒盈於世,人憎惡之如仇讎,禍幾及身,子孫誅絕②,此天下之所共見也。是非其明效大驗③邪!(卷十六 漢書四)

【注釈】
①廣裕:繁庶。②誅絕:誅滅,滅絕。③明效大驗:很顯著的效驗。

【白話】
天下好比一個大的器物,現在人們放置器物,放在安穩處就安穩,放在危險處就危險。治理天下的道理和放置器物沒有什麼差別,就看天子把它放在什麼地方。商湯、周武王把天下放在仁義道德、禮樂教化上,於是恩德廣被,禽獸繁衍,草木茂盛,德行覆蔭子孫幾十世,這是天下人都知道的;秦始皇把天下放置於法令刑罰上,沒有一點恩澤,於是怨恨充滿世間,人們憎恨他如仇敵一般,禍害差一點殃及自身,子孫被誅殺滅絕,這是天下人都看到的。誰對誰錯這就清楚地得到呈現和驗證了啊!

【日本語訳】
天下はまるで一つの大きな器です。穏やかな所に置けば、それは穏やかになります。危ない所に置けば、それは危なくなります。天下を治める理も、器の設置にあまり違いがなく、天子が天下をどのような所に置くことによって変わります。商湯や周の武王は天下を仁義道徳と礼楽教化を重んじる環境に置いたので、その恩恵と徳性は世の中に広く伝わりました。獣たちは大いに繁栄し、草木も大変茂りました。このような徳性と品行はその後何十代の子孫までも伝わっていたことは、天下の人々にも知られています。秦の始皇帝は天下を法令と刑罰に満ちた環境に置いたが、民には少しの恩恵も与えなかったので、世間は怨みに満ち溢れていました。人々は始皇帝のことを仇のように敵視し、禍は彼自身に及ぼしそうになったのみではなく、その子孫までも実際に殺されて滅亡されてしまいました。これも天下の人々に知られていることです。どちらが正しいかどちらが間違っているのかが、これらの事実からはっきりと証明されていましょう!

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