半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-143)

143.楚莊王賜群臣酒,日暮,酒酣,華燭滅,乃有引美人衣者。美人援絕其冠纓,告王曰:「今燭滅,有引妾衣者,援得其纓,待之矣。促上火,視絕纓者。」王曰:「賜人酒,使醉失禮,奈何欲顯婦人節,而辱士乎?」乃命左右:「今與寡人飲,不絕冠纓者不歡。」群臣皆絕纓而上火,盡歡而罷。居二年,晉與楚戰,有一臣常在前,五合五獲首而卻敵,卒得勝之。莊王怪而問之,對曰:「臣往者醉失禮,王隱忍不暴而誅,常願肝腦塗地,用頸血湔敵久矣。臣乃夜絕纓者也。」(卷四十三 說苑・復恩)

【白話】
楚莊王賞賜群臣飲酒。天黑了,大家酒興正濃,燈燭突然滅了。此時有人拉扯莊王美人的衣服,美人順手扯斷了那人的帽帶,告訴莊王說:「剛才燈燭熄滅後,有人拉臣妾的衣服,我扯斷了他的帽帶,拿在手上,趕快點亮燈火,看看誰是斷了帽帶的人。」楚莊王說:「我賞賜人家喝酒,使他醉後失禮,怎能為了顯示婦人的貞節而羞辱士人呢?」於是就命令左右眾人說:「今天和我飲酒,不扯斷帽帶就不算盡興。」群臣都扯斷了自己的帽帶,然後才點上燈火,大家盡興而散。過了兩年,晉國和楚國交戰,有一個臣子常衝殺在前,五次交鋒,五次斬獲敵人首級,擊退敵軍,最終取得勝利。楚莊王覺得奇怪,就問他,那人回答說:「我從前酒醉失禮,君王忍耐著不動聲色,沒有暴露我的醜行,也沒有責罰我,所以我常常希望肝腦塗地,以頸上的鮮血濺灑到敵人身上(來報答大王),已經很久了。我就是那天晚上被美人扯斷帽帶的人。」

【日本語訳】
ある日、楚莊王は宴を開いて臣下たちに酒をふるまいました。日が暮れて、みんな酔っぱらっていたところ、急に蝋燭の火が消えました。その時、誰かが莊王に侍る美人の衣装に手をかけたが、美人はとっさに相手の帽子についていた紐をちぎり、莊王に告げました。「先ほどは蝋燭の火が消えましたが、誰かがわたくしの服を引っ張ろうとしました。相手の帽子の紐をちぎりましたので、早く灯りをつけて、紐をちぎられたのが誰かを確かめてくださいませ。」楚莊王は言いました。「わたしがふるまった酒のせいで相手は酔っ払って礼儀を失ったのに、婦女子の貞節ごときで士人を辱めることができましょうか?」そして王はその場にいた人たちに命じました。「今日、私と酒を飲みながら、帽子の紐がちぎられていない者は、心ゆくまで楽しんでいないとみなしますよ。」それを聞くと、群臣はみな帽子の紐をちぎりました。それから灯りはつけられて、みんな心ゆくまで楽しんだ後に帰っていったのです。それから二年が経ちました。晉国と楚国は戦争になったが、いつも一人の臣下が最前線で頑張っていました。五回の戦いとも敵の首を上げることができ、最終的には敵を退けて勝利を勝ち取りました。楚莊王が奇妙に思って尋ねると、その者は答えました。「昔、酒に酔って失態したことがあるが、王様は我慢なされて私の悪行を暴くことも罰することもしませんでした。それ以来、自分はいつも戦場で頑張って、王様の御恩に報いたいと思っております。私こそ、あの夜、美人に帽子の紐をちぎられた者です。」

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