半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-176)

176.先王之立愛,以親善也;其去惡,以禁暴也。昔者,三代之興也,利於國者愛之,害於國者惡之。故明所愛而賢良眾,明所惡而邪僻滅。是以天下平治,百姓和集。及其衰也,行安簡易,身安逸樂。順於己者愛之,逆於己者惡之。故明所愛而邪僻繁,明所惡而賢良滅,離散百姓,危覆社稷。(卷三十三 晏子・諫上)

【白話】
先王制訂他們所讚賞的標準,是為了鼓勵善行;去除他們所厭惡的人事,是想藉此禁止暴亂的發生。昔日,夏、商、周三代興盛的時候,有利於國家的人,君主就愛賞他;有害於國家的人,君主就厭惡他。所以,君主明確表示他所愛重的標準,天下賢良的人就增多;明確表示他所厭惡的尺度,邪僻的人就消失。因此,天下清明,百姓和諧安定。然而,到三代衰落的時候,君主行為不拘禮節,自身安於縱欲享樂。順從自己意願的人,君主就喜愛他;違背自己意願的人,君主就厭惡他。所以,彰顯一己所貪愛的,天下邪僻的人就多了;昭示一己所厭惡的,天下賢良的人就消失了。百姓流離失散,國家危亡。

【日本語訳】
先王が自分たちが称賛した標準を制定したのは、善行を励ますためです。先王が自分の嫌う人事をやめたのは、乱暴なことが起きるのを禁止するためです。その昔、夏、商、周ら三つの時代が栄えていた頃、国にとって有利な者ならば、君主はその者をかわいがりました。そうでなければ、逆です。君主が重用の標準を明示したので、天下に賢良な人は増え、邪悪な人は消えました。天下は清らかで民も安定した生活を送れました。しかしながら、三代が衰えると、君主の行いは礼節をこだわらないようになり、自分の意のままになる人を好み、そうでない者を君主は嫌悪したのです。己の偏愛で人を露骨にかわいがるので、天下に邪な者は増えていき、己の嫌悪で人を露骨に避けるので、賢明で善良な人々は消えていきました。民は散り散りに流浪するようになり、国の存続は風前の灯になりました。

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