半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(1-183)

183.凡論人,通則觀其所禮,貴則觀其所進,富則觀其所養,聽則觀其所行,近則觀其所好,習則觀其所言,窮則觀其所不受,賤則觀其所不為。喜之以驗其守,樂之以驗其僻,怒之以驗其節,懼之以驗其特,哀之以驗其仁,苦之以驗其志。八觀六驗,此賢主之所以論人也。論人必以六戚四隱。何謂六戚?父母兄弟妻子。何謂四隱?交友故舊邑里①門廊②。內則用六戚四隱,外則以八觀六驗,人之情③偽,貪鄙羨美,無所失矣,言盡知之。此先聖王之所以知人也。(卷三十九 呂氏春秋

【注釈】
①邑里:鄉里的人民;同鄉。②門廊:左右親近的人。③情:誠;真實。

【白話】
大凡衡量一個人,當他顯達時,觀察他禮遇的是哪些人;當他榮貴時,觀察他提拔舉薦的是哪些人;當他富有時,觀察他供養款待的是哪些人;當他受到君主聽信時,觀察他的言行是否一致;當他閒居在家時,觀察他的嗜好是否正當合法;當他親近君主時,觀察他的言談是否與正道相應;當他困苦時,觀察他是否對非分之財有所不受;當他處於卑賤時,觀察他是否對非義之事有所不為。使他喜悅,檢驗他能否保持操守;使他歡樂,檢驗他是否有邪念惡行;使他發怒,檢驗他能否節制心中怒氣;使他恐懼,檢驗他如何獨自應對而不害怕;使他哀傷,檢驗他是否心存仁慈;使他困苦,檢驗他是否意志堅強。以上八項觀察、六項檢驗,是賢主用來衡量人才的方法。衡量和評定人才還必須依照「六戚四隱」。什麼是六戚?就是父、母、兄、弟、妻和子。什麼是四隱?就是朋友、熟人、鄉鄰和親信。在內就用六戚四隱為標準,在外則用八觀六驗的方法,如此一來,為人真誠虛偽、貪婪粗鄙或善惡等品性,就能一覽無遺了。這就是古聖先王辨識人才的方法。

【日本語訳】
およそ人を判断する時にはいくつかの要点があります。相手が顕達の時は、どのような者を礼遇するのかを観察します。相手が栄華を極めている時は、どのような者を抜擢し重用しているのかを観察します。相手が裕福な時は、どのような者をもてなし供養しているのかを観察します。相手が主君から信頼されている時は、言行が一致しているかどうかを観察します。相手が家に蟄居している時は、その嗜好が法に適した正当なものであるかどうかを観察します。相手が君主と親しい時は、その言論が正道に適しているかどうかを観察します。相手が貧困の時は、不法な収入に邪心を起こしていないかを観察します。相手が卑しい状態にいる時は、道義に悖ることに手を出していないかを観察します。相手を喜ばせて、志を保持できるかを試します。相手を楽しませ、悪しき邪念に駆られやしないかを試します。相手を怒らせ、怒りを抑えられるかを試します。相手を怖がらせ、どのように怖がらずに応対するのかを試します。相手を悲しませ、それでも仁愛と慈悲の心を忘れずにいられるのかを試します。相手を困らせ、強い意志を持っているかどうかを試します。これら八つの観察、六つの試練は、賢明な主が人材を判断する時に用いる方法です。人材を選定する時はまた、「六戚四隠」の法則を守らなければいけません。六戚とは何でしょうか。すなわち、父親、母親、兄、弟、妻と子どもです。四隠は何でしょうか。すなわち、友達、知り合い、近隣と近親のことです。身内には六戚と四隠を判断の基準にし、それ以外の者には八観六験の方法を用います。このようにすれば、誠実な人柄もしくは貪欲で粗野な者であるかどうか等、品性の良し悪しは全て分かってしまいましょう。これぞ古の聖人と先王たちが人材を判別する時に用いた方法です。

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