半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(1-276)

276.兵者不祥之器,非君子之器。不得已而用之,恬惔(dàn)①為上,勝而不美。而美之者,是樂殺人也。夫(fú)樂殺人者,則不可以得志於天下矣。吉事上左,凶事上右。偏將軍處左,上將軍處右,言以喪禮處之。殺人眾多,以悲哀泣之;戰勝則以喪禮處之。(卷三十四 老子

【注釈】
①惔:通「憺」。恬靜;淡泊。

【白話】
凡兵戈甲冑之類,都是不吉祥的器物,不是君子所使用的器物。萬不得已才使用它,最好以清靜淡泊為上策,不以驕傲貪欲的心態,即使打了勝仗也不要自鳴得意。如果感到得意,那就是喜歡殺人。若是喜歡殺人,就不可能在天下實現他的志願。吉慶事以左邊為貴,凶喪事以右方為貴。不主攻的偏將軍站在兵車左邊,主攻的上將軍站在右邊,這是說明出兵打仗是按喪禮儀式來排列。戰爭中殺人眾多,要用哀痛的心情看待;打了勝仗,也要用喪禮的儀式來處置有關善後事宜。所以君子崇尚以德服人、以道化人,絕不輕易發動戰事。

【日本語訳】
おおよそ兵器や鎧などの類は、不吉で君子の使うべきものではありません。本当に仕方のない時にだけ君子は兵器を使うが、それでも平穏で淡泊な気持ちで用いるのが上策です。君子は傲慢で貪欲な気持ちで兵器を使わず、たとえ戦に勝っても得意になりません。もし得意になっていれば、その行いはただの殺人です。殺人を喜ぶような者が天下を取ることはありません。慶事では左を尊いとし、凶事では右を尊いとします。戦争の時も、進攻を勧めない偏将軍が兵車の左側に立ち、進攻を勧める上将軍が右に立つのが習わしです。これは出兵して戦をするのは葬礼の儀式に沿って行われることの証です。戦争では多くの命が失われるために、人は哀痛な気持ちになります。そして、戦に勝ったとしても、葬礼の儀式でその後のことを取り行います。そのために、君子は徳で人を感化し、帰順させることを尊いとし、決して軽々しく戦争を始めたりしません。

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