半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(2-53)

53.禹之治天下也,以五聲聽。門懸鐘鼓鐸(duó)①磬②,而置鞀(táo)③,以待四海之士,為銘④於筍簴(sǔn jù)⑤曰:「教寡人以道者擊鼓;教寡人以義者擊鐘;教寡人以事者振⑥鐸;告寡人以憂者擊磬;語寡人以訟獄者揮鞀。」此之謂五聲。是以禹嘗據一饋而七起,日中而不暇飽食。曰:「吾不恐四海之士留於道路,吾恐其留吾門廷⑦也!」是以四海之士皆至,是以禹朝廷間,可以羅雀⑧者。(卷三十一 鬻(yù)子)

【注釈】
①鐸:古代樂器,大鈴的一種。古代宣布政教法令或遇戰事時用之。青銅製品,形如鉦而有舌。其舌有木製和金屬製兩種,故又有木鐸和金鐸之分。②磬:古代打擊樂器,狀如曲尺。用玉、石或金屬製成。③鞀:有柄的小鼓。④銘:刻寫在器物上的文辭。⑤筍簴:古代懸掛鐘磬的架子。橫架為筍,直架為虡。⑥振:揮動,搖動。⑦門廷:宮門、朝門外的地方。⑧羅雀:形容門庭寂靜或冷落。

【白話】
禹王通過聆聽五種聲音來治理天下。朝堂門上懸掛著鐘、鼓、鐸和磬,旁邊擺放著鞀,以此接待天下士人,並在懸掛鐘磬的木架上刻著銘文,說:「以道教導我的請擊鼓;以義教導我的請敲鐘;教導我如何處理國家大事的請搖鐸;告知我國家憂患的請擊磬;告訴我訴訟之事的請搖鞀。」這就是所謂的五聲。因此,禹王曾經在吃一頓飯的期間七次起身處理政務,一直忙到正午都沒有時間吃飽飯。禹王說:「我不怕天下的賢者停留在路上,我擔心沒有及時聽取寶貴建議並加以處理,而讓他們滯留在我的門庭啊!」因此天下士人紛紛到來,也因此,禹的朝廷很清靜。

【日本語訳】
禹王は五種類の音を恭しく拝聴して天下を治めました。朝堂の門の上に鐘、太鼓、鐸と磬が掛けられて、そのそばに鞀が置かれて、それらで天下の文士を接して、そして、鐘と磬が掛けられている木の木枠に銘文が刻まれて、それは:「道で教えてくれる人は太鼓を叩いてください、義を教えてくれる人は鐘を鳴らしてください、国事の治めかたを教えてくれる人は鐸を振り揺らしてください、国の憂患を語ってくれる人は磬を打ち鳴らしてください、訴訟のことを教えてくれる人は鞀を揺らしてください。」これは五聲というものです。したがって、禹王はひと片食の間に七回も立ち上げて政務を処理したことがあって、忙しくてお昼過ぎでも食事を済ませませんでした。禹王は言いました。「私は世の中の賢者が町中で止まってしまうことを心配しませんが、返って、直ちに彼らの貴重な意見が聞けて、処理出来なくて、朝廷の前に滞留させてしまったりすることを恐れます。」したがって、天下の文士は次から次へと来られて、禹王の朝廷は閑静でありました。

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