半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-108)

108.樂正子春①下堂而傷其足,數月不出,猶有憂色。門弟子曰:「夫子之足瘳(chōu)②矣,數月不出,猶有憂色,何也?」曰:「吾聞諸曾子③,父母全而生之,子全而歸之,可謂孝矣;不虧其體,不辱其身,可謂全矣。故君子跬步④弗敢忘孝也。今予忘孝之道,予是以有憂色也。」(卷七 禮記)

【注釈】
①樂正子春:春秋時魯國人,曾參的弟子。②瘳:病癒。③曾子:即曾參,春秋魯國武城人,字子輿,孔子弟子,年紀比孔子小四十六歲。事親至孝,作《孝經》,後世尊稱為「宗聖」。④跬步:半步。跨上一足曰跬,連跨兩足為步。

【白話】
樂正子春有一次從堂上走下來,不慎扭傷了腳,好幾個月沒有出門,一直面有愁容。他的門下弟子便問道:「老師您的腳不是好了嗎?您好幾個月不出門,到現在還面帶憂愁,這是為什麼呢?」樂正子春說:「我從前聽我的老師曾子說過,『父母完完整整地生下我們,我們死時也得將這個身子完完整整地歸還給父母,這才可以稱得上孝順;沒有損毀父母給我們的這個身體,沒有辱沒了為人一世的善名,這才是完完整整的歸還給父母。因此君子即使邁出半步路,都不敢忘了對父母的孝道。』這回我竟然忘了孝道,所以我才會有愁容啊。」

【日本語訳】
楽正子春はある日、堂から降りる時に足を捻挫してしまいましたが、あれから数ヶ月も家から外出せずに、困りそうにしていました。弟子は彼に尋ねました。「先生の足は治ったのではありませんか。なのに、何ヶ月も家から外出せずに、困りそうにしているのは何故ですか?」楽正子春は答えました。「私はその昔、師匠の曾子から聞いたことがあります。『父母は私たちをきれいに生んでくれたから、私たちが死ぬ時もこの身体をきれいなままに父母に返さなければなりません。これこそ親孝行と言えます。父母からいただいたこの身体を傷つけずに、人としての名誉を汚していないことこそ、きれいに父母に返すと言えます。そのために、たとえ半歩の道を歩いても、君子は父母への孝を忘れません』それなのに、今回私は孝を忘れてしまいました。だからこそ、困っているのです。」

>> 群書治要三六〇 #貴德 #孝悌