半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-144)

144.凡趣舍①之患,在於見可欲而不慮其敗,見可利而不慮其害,故動近於危辱。昔孫叔敖三相楚國,而其心愈卑,每益祿而其施愈博,位滋高而其禮愈恭。正考父傴僂(yǔ lǚ)②而走,晏平仲辭其賜邑。此皆守滿以沖,為臣之體也。(卷四十八 體論)

【注釈】
①趣舍:取捨。趣,通「取」。②傴僂:恭敬貌。傴,曲背,彎腰。僂,使身體彎曲,表示恭敬。

【白話】
一般人在進退、取捨時常患的毛病是,只看到自己的欲望可以滿足而不考慮失敗,只看到可以獲得利益而不考慮其帶來的危害,所以稍有行動就接近於危險恥辱。過去孫叔敖三次做楚國宰相,而其內心更為謙卑,每次增加了俸祿,他的施捨就更為廣泛,地位愈高,他待人就愈加謙恭。孔子的先祖正考父謙卑恭敬地行走,晏嬰推卻不受君王封賞的城邑,他們都是以淡泊謙遜的態度身居顯位、保守基業,這是作為臣子應該具備的基本品質。

【日本語訳】
一般の人が進退し、取捨する時によくする悪い癖は、自分の欲望ばかりに目が眩んで、失敗した時のことを考えないことです。また、利益の獲得ばかりに目が眩んで、それに伴う危害を考えないこともよくあります。そのために、少しでも行動に出ると、危険や羞恥に近づけることになってしまいます。その昔、孫叔敖は三度も楚国の宰相になったが、前よりも謙虚な心でいました。俸禄が増える度に、孫叔敖の施しの範囲はより広まり、地位が高くなる度に、より謙虚に人と接しました。孔子の祖先である正考父はいつも謙虚に歩いていました。晏嬰は君王から与えられた城を辞退しました。彼らはみな淡白にして謙虚な態度で高位にいるから、元となる大いなる事業を守られるのです。これこそ、臣下として備えるべき品性です。

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