半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-168)

168.有人乘船而遇大風者,波至而恐,自投水中。非不貪生而畏死,惑①於恐死而反忘生也。故人之嗜欲亦猶此也。故達道之人,不苟得②,不讓③福;其有不棄,非其有不索也;恆盈而不溢,常虛④而易足。(卷四十一 淮南子

【注釈】
①惑:昏亂。②苟得:苟且求得,不當得而得。③讓:清代俞樾先生認為當為「攘」。攘,推卻,不接受。④虛:指無欲無為的境界。

【白話】
有一個人坐船而遇到大風,見到波浪襲來就恐懼,自己投入水中淹死了。他並非不貪生怕死,他是被怕死的念頭嚇昏了頭,反而忘記還有生的機會。所以人有嗜欲,也是像這個樣子。所以通達道理的人,不苟且取得,不推讓福分;該保有的不放棄,不該擁有的絕不索取;常常充實盈滿而不會漫溢,永久清淨無欲而容易滿足。

【日本語訳】
ある人は船に乗っていたが、大風で波が襲ってくるのを見て、恐れをなした彼は自ら海に飛び込んで水死してしまいました。彼は生を惜しまずに死を恐れないのではなく、むしろ死を恐れるあまりに混乱して、まだ生きる機会があることを忘れてしまったのです。人の欲望についての態度も、このようなものです。そのために、道理に通じている者は、不当に過ぎた分量を取得しようとしないが、受取るべき福を譲ったりもしません。持つべき物をあきらめずに、持たないべき物を決して貰いうけようとしないから、いつも充実していながら溢れ出ることはなく、清浄にして無欲で、満足しやすいものです。

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