半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-181)

181.凡為治之大體①,莫善於抑末而務本,莫不善於離本而飾②末。夫為國者,以富民為本,以正學為基。民富乃可教,學正乃得義;民貧則背善,學淫③則詐偽;入學則不亂,得義則忠孝。故明君之法,務此二者,以為太平基也。(卷四十四 潛夫論)

【注釈】
①大體:大要,綱領。②飾:修治。③淫:奢華,浮華。

【白話】
治理國家的大政方針,沒有比抑制末業而致力於根本更好的了,沒有比捨棄根本而修治末業更糟的了。治理國家的君主,以使百姓富裕為根本,以施行正確的教育為基礎。百姓富足才可以進行教化,教育的理念和內容正確才能夠懂得道義;百姓貧窮就會背棄善行,教學內容浮華就會滋長巧詐虛偽;接受了教育就不會是非混淆,懂得了道義就會盡忠盡孝。因此明君治國的方法,就是用心致力於富民、正學這兩方面,以此作為國家太平的基礎。

【日本語訳】
国を治める大政の方針に、工芸や商業などの末業を抑えて、農業などの根本的な事業に力を注ぐのに勝るものはありません。また、根本的な事業を捨てて、末業に苦心するより酷いことはありません。国を治める君主は、民の富みを根本にしながら、正しい教育を基礎として施行すべきです。民は豊かになってから教化できて、教育の理念と内容が正しく伝わり、道義が分るようになるのです。貧困でいれば、民は善行に背いて、教学の内容も浮ついて嘘偽りを言うことを助長してしまいます。教育を受けると、是非を混同することがありません。道義が分ると、忠誠と孝行を尽すことができます。そのために、明君が国を治める方法は、民を豊かにして教学を正すという、この二つの面に心を砕いて力を注ぎ、国の太平の礎とすることです。

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