半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-262)

262.夫珠玉金銀,飢不可食,寒不可衣,然而眾貴之者,以上用之故也。其為物輕微易臧(cáng)①,在於把握,可以周海內,而無飢寒之患。此令民易去其鄉,盜賊有所勸,亡逃者得輕資②也。粟米布帛生於地,長於時,聚於力,非可一日成也。數石之重,中人③不勝,不為姦邪所利④,一日弗得,而飢寒至。是故明君貴五穀而賤金玉。(卷十四 漢書二)

【注釈】
①臧:「藏」的古字。收藏,隱藏。②輕資:便於攜帶的財物。③中人:中等的人,常人。④利:貪愛,喜好。

【白話】
珠寶美玉和金銀,飢餓時不能吃,寒冷時不能穿,然而大眾卻認為它們很貴重,這是因為君主使用它們的緣故。金銀珠寶這些物品,輕便小巧容易收藏,拿在手中,可以走遍天下而不會有飢寒的憂患。這樣就使得人民容易離開家鄉,盜賊受到鼓勵,犯罪逃亡的人有了便於攜帶的財物。粟米布帛產生於田地中,隨時令而生長,凝聚了人力在其中,不是一日之間就能長成的。幾石重的糧食,一般的人難以拿動,也不被姦邪之人所貪圖,然而一天得不到就會感到飢寒。所以,英明的君主重視五穀而輕視金玉。

【日本語訳】
美しい珠玉と金銀は、飢えている時は食べられず、寒い時も着れません。しかしながら、大衆はこれらの物を非常に貴重だと思っています。何故なら、君主がこれらの物を使っているからです。これら金銀珠玉は軽くて小さいから、収納しやすいのです。手中に納めれば、天下を踏破しても飢えと寒さに苦しまれる憂いはありません。そのために、民は易々と故郷を離れてしまいします。また、盗賊は励まされたようになります。罪を犯して逃亡していても、携帯しやすい財物の目処がつくからです。穀物や布は田んぼの中に生えており、時の流れと共に成長しているが、同時に人の力も必要で、一日にして収穫できるように成長できるものではありません。また、いく石こくの重さもある食糧は、普通の人には持ち運びにくいので、邪な者に狙われることもありません。しかしながら、これらの作物は民にとって、一日得られないだけで飢えと寒さに苦しまれることになります。そのために、英明な君主は五穀を重視して金銀と珠玉を軽視します。

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