半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-300)

300.禮俗不一,職位不重,小臣咨度,庶人作議,此衰國之風也。君好謙,臣好逸,士好遊,民好流,此弱國之風也。君臣爭明,朝廷爭功,士大夫爭名,庶人爭利,此乖國之風也。上多欲,下多端,法不定,政多門,此亂國之風也。以侈為博,以伉(kàng)①為高,以濫為通,遵禮謂之劬(qú)②,守法謂之固,此荒國之風也。以苛為察,以利為公,以割下為能,以附上為忠,此叛國之風也。上下相疏,內外相疑,小臣爭寵,大臣爭權,此危國之風也。上不訪下,下不諫上,婦言用,私政行,此亡國之風也。(卷四十六 申鑒)

【注釈】
①伉:驕縱,傲慢。②劬:勞苦。

【白話】
政府制定的禮法和民間風俗不相一致,大臣所負的職責和官位不相稱,君主身邊的小臣進讒言、鬧嫉妒,平民隨便議論朝政,這是衰國之風。君主喜歡過度謙退不能扛起應有的責任,臣子好逸惡勞,士大夫喜歡遊樂,百姓喜歡流落他鄉居住,這是弱國之風。君臣爭著顯示賢明,朝廷內群臣爭執功勞,士大夫好爭虛名,老百姓好爭利益,這是乖國之風。在上位的人多私欲,在下位的人多爭端無從著手,法規朝令夕改,政令出自多門,這是亂國之風。把奢侈當博大,把傲上當清高,把越軌當通達,以遵守禮儀為煩勞,以遵紀守法為固執,這是荒國之風。把苛刻當明察,把逐利當公務,以宰割下民為本事,以巴結上司為忠誠,這是叛國之風。上下互相疏遠,內外互相懷疑,小臣爭相求寵,大臣爭權奪位,這是危國之風。君主不訪察下情,臣下不直言進諫,寵妃之言多被採納,權臣之令暢行無阻,這是亡國之風。

【日本語訳】
政府が制定した礼法と民間の風俗が一致しておらず、大臣の職責と官位が見合わないことがあります。また、君主の周りにいる官位の低い臣下が讒言を進言して焼きもち焼いたり、平民が妄りに政事について論じるのは、国が衰退する風向きを示しています。あまりにも謙虚で逃げ腰になってしまう君主は、担うべき責任を担えません。また、臣下が職務を嫌う怠け者で、士大夫が遊楽ばかりを好み、民が異郷にさすらっていた方を好むようであれば、国力が弱まっていく風向きを示しています。君主と臣下がどちらがより賢明であるかを証明するのにばかり気をとられることもあります。また、朝廷内の大臣たちは功労を、士大夫は虚名を、民は利益を争っていては、国運が低下する風向きを示しています。上位にいる者の多くが私欲のことしか考えておらず、下位にいる者の多くが争うばかりで改善のしようがないことがあります。また、朝に頒布した法律や規制が夕方になると変更されて、政令も各部署から妄りに出されていては、国が乱れてしまう風向きを示しています。贅沢することが気前のいいことに、傲慢が清廉に、紀律のないことが親しみやすいことに言い換えられてしまうことがあります。また、礼儀を守ることを思い煩い、法規を守ることを頑固だと見なすのは、国が荒廃してしまう風向きを示しています。苛酷であることを明察に、利益を追い求めることを公務に言い換えられてしまうことがあります。また、民をいじめることを才能に、上司におもねることを忠誠に考えることがあるが、これは国に背く風向きを示しています。上下が互いに疎遠であり、内外も互いに疑いあうことがあります。また、官位の低い臣下が君主の寵愛を競いあい、大臣がより高い地位を求めて争うのは、国が危機に侵される風向きを示しています。君主が下々の様子を視察せず、臣下も率直に進言して諌めないことがあります。また、寵姫の言葉がよく採用されて、権力を持つ大臣の命令が威力を持って実行されるのは、亡国する風向きを示しています。

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