半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-322)

322.昔秦所以亡天下者,但坐①賞輕而罰重,刑政錯亂。民力盡於奢侈,目眩於美色,志濁於財寶,邪臣在位,賢哲隱藏,百姓業業②,天下苦之,是以遂有覆巢破卵之憂。漢所以彊(qiáng)③者,躬行誠信,聽諫納賢,惠及負薪④,躬請巖穴⑤,廣採博察,以成其謀。此往事之明證也。(卷二十八 吳志下)

【注釈】
①坐:因為,由於。②業業:危懼的樣子。③彊:強盛,強大。④負薪:背負柴草,指地位低微的人。⑤巖穴:指巖穴之士,即隱士。古時隱士多山居,故稱。

【白話】
前秦朝之所以失去天下,就是因為賞賜輕而刑罰重,刑法和政令混亂。國君的奢侈耗盡了民力,國君的雙眼被美色迷惑,心志被財寶腐蝕污染,姦邪之臣在位掌權,賢明之人隱居退避,百姓憂慮恐懼,天下人深感痛苦,因此最終遭到國破家亡的禍患。漢朝之所以強盛的原因,就在於君主親自履行誠信,聽取諫言,招納賢才,恩惠施及微賤之人,親自禮請隱逸的賢士出山,廣泛聽取各種意見,全面進行考察,從而成就了其宏遠的計畫。這些都是過去的鮮明例證。

【日本語訳】
その昔、秦朝が天下を失ったのは、褒美が軽すぎて刑罰が重すぎたので、刑法と政令が混乱してしまったためです。国君の贅沢は民の財力と気力を使い果たしてしまいました。その両目は美色に惑わされ、その心は財宝に蝕まれて汚されました。邪な臣下は高い地位にいて権力を握り、賢明な者は辞官して隠居しました。民は憂いと恐れに落とされ、天下の人々は苦しみを深く感じます。そのために、最終には国敗れて家も断絶する禍に直面したのです。漢朝が強盛でいられた原因は、君主は自ら誠心誠意と信用を実行し、諫言を聞き入れて賢人を招くためです。たとえどのように卑しい身分の者であっても、漢朝の君主は恩恵を広く与えました。また、隠居している賢人には再び仕官するように、自ら出向いて礼儀を尽して訪れました。各方面からの意見を広く聞き入れて、全面的に考察しているので、その広遠な計画を実現できました。これらのことは皆、過去に残された鮮明な例証です。

>> 群書治要三六〇 #敬慎 #鑒戒