半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-324)

324.《周書》曰:「天子見怪則脩德,諸侯見怪則脩政,大夫見怪則脩職,士庶見怪則脩身。」神不能傷道,妖亦不能害德。及衰世薄俗①,君臣多淫驕失政,士庶多邪心惡行,是以數有災異變怪②。又不能內自省視,畏天戒,而反外考謗議,求問厥故,惑於佞愚,而以自詿(guà)③誤,而令患禍得就,皆違天逆道者也。(卷四十四 桓子新論)

【注釈】
①薄俗:輕薄的習俗,壞風氣。②變怪:災異變怪。③詿:貽誤,搞壞。

【白話】
《逸周書》上說:「天子看到怪異現象則修養德行,諸侯看到怪異現象則修明政教,大夫看到怪異現象則盡忠職守修治政事,士人和百姓看到怪異現象則修養自身。」神明不能傷害道義,妖異不能傷害仁德。到了世道衰敗、民風日下之時,君臣多驕奢淫逸,政治混亂,士人和百姓也多心術不正、作惡多端,因此屢次發生災變怪異之事。又不能向內自我反省、畏懼上天的警戒,反而向外追究指責,求問災異發生的原因,從而被姦佞愚昧的小人所迷惑而自誤,使得禍患得以發生,這些都是違背天理、道義的。

【日本語訳】
『逸周書』は言われました。「天子は怪奇現象を見かけると、その徳性と品行を修めます。諸侯は怪奇現象を見かけると、政治や教育を改めます。大夫は怪奇現象を見かけると、忠誠を尽して職務と政事に尽力します。士人と民は怪奇現象を見かけると、自分自身の中身を修めます。」何故なら、神であっても道義を傷つけられず、物の怪であっても仁徳を傷つけられません。世道が衰退して民風が日に日に悪くなる時こそ、禍や怪奇現象は度々起こります。驕った君臣が共に豪奢な生活に耽るので、政治は混乱を極めます。士人と民の多くも性根が腐り、様々な悪事に手を染めてしまいます。このような者たちは、自分の心に問い質して反省したり、天から警戒を恐れたりせずに、禍が起こる原因を他人の責任として非難し、追求ばかりしています。そのために、邪で卑しい愚者に惑わされて、自ら過ちを犯してしまい、禍を呼び寄せてしまいます。これらは天理と道義に背くことです。

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