半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-43)

43.范獻子遊於河,大夫皆存。君曰:「孰知欒氏之子?」大夫莫答。舟人清涓舍檝而答曰:「君奚問欒氏之子為?」君曰:「自吾亡欒氏也,其老者未死而少者壯矣,吾是以問之。」清涓曰:「君善修晉國之政,內得大夫而外不失百姓,雖欒氏之子,其若君何?君若不修晉國之政,內不得大夫而外失百姓,則舟中之人,皆欒氏之子也。」君曰:「善哉言!」明日朝,令賜舟人清涓田萬畝,清涓辭。君曰:「以此田也,易彼言也,子尚喪,寡人猶得也。」古之貴言也若此。(卷三十六 尸子・貴言)

【白話】
范獻子坐船在河上遊玩,大夫都在場,范獻子說:「有誰知道欒氏之子的情況?」大夫們都沒有回答。船夫清涓放下船槳回答說:「您為什麼問欒氏之子的情況?」范獻子說:「自從我消滅欒氏之後,老的還沒有死,小的又長大了,我因此要問這件事。」清涓說:「國君努力把晉國治理好,內部得到大夫的支持,外部又不失去百姓的擁護,即使欒氏之子長大了,又能對您怎麼樣?國君如不能把晉國治理好,內部得不到大夫的支持,外部又失去了百姓的擁護,那麼船裡面的人,都會變成欒氏之子,成為您的敵人。」范獻子說:「說得好啊!」第二天上朝,下令賞賜船夫清涓土地一萬畝,清涓推辭不要。范獻子說:「用這些土地,去換那些良言,您還有所失,我卻有所得呢!」古人對於諫言的重視程度是如此。

【日本語訳】
范献子が川で船遊びをしていた時、大夫たちもみんなその場にいたので、范献子は尋ねました。「誰か欒氏の子のことを知らないか?」大夫たちは答えませんでした。漕ぎ手の清涓は櫂を下して聞き返しました。「何故欒氏の子のことをお聞きになったのでしょうか?」范献子は答えました。「欒氏を滅ぼして以来、その一族の年寄はまだ死んではおらず、幼子も大きくなってきたはずだから、聞きたいのです。」清涓は言いました。「国主は晋国を懸命に治めており、内部では大夫から支持されて、外部でも民からの擁護があります。たとえ欒氏の子が大きくなっても、貴方様に何か危害を及ぼせましょうか。もし国君が晋国をよく治められなかったら、内部の大夫からの支持は得られず、外部の民からの擁護も失ってしまったら、この船に乗っている者たちはみな、欒氏の子となって貴方様にあだなすでしょう?」范献子は言いました。「よくぞ言ってくれました!」翌日、范献子は清涓に土地一万畝を与えました。清涓は辞退しようとしたが、范献子は言いました。「これらの土地であの時のお言葉が貰えるなんて、貴方こそ損をしました。私はかなりの収穫を貰いましたよ。」古人はこれほど諫言を重視していたことが分かります。

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