半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-58)

58.相坐之法立,即百姓怨:減爵之令張,即功臣叛。故察於刀筆之跡者,即不知治亂之本;習於行陳之事者,即不知廟戰之權。聖人先見福於重關之內,慮患於冥冥之外;愚者惑於小利而忘大害,故事有利於小而害於大,得於此而亡於彼。故仁莫大於愛人也,智莫大於知人也。愛人即無冤刑,知人即無亂政。(卷三十五 文子・微明)

【白話】
一個人犯法要株連其他人的法規確立後,百姓必會怨聲載道;減少爵位俸祿的法令一旦公布,功臣就會反抗。所以,精通法律條文、攻讀文字的人,並不懂得國家治亂的根本;熟悉行兵布陣、軍隊廝殺的人,不懂得朝廷擬定作戰方案的權謀變化莫測。聖人能在重重障礙之內預見禎祥,並能考慮到將來的憂患。愚昧的人被小利所迷惑而忘記了大害,所以有些時候,利於小的事情,會妨害於大的事情;僅於此有所得,而於彼卻有所失。因此,仁沒有比愛人更大的了,智沒有比了解別人更大的了。愛人就不會有冤枉人的刑罰;知人善任就不會出現亂政。

【日本語訳】
一人が法律を犯したのに、ほかの無関連の者まで連座して罰せられる法規が確立してしまうと、民からの恨みの声は必ず絶えません。爵位と俸禄を減少する法令がいざ公布されると、功績のある臣下は反抗してしまいます。このことから分かるように、法律の条文に詳しく、文字を懸命に勉強した者には、国を治める根本が分かりません。軍法に詳しく、戦場の殺し合いに慣れた者には、朝廷が作戦の方案を決める時の計り知れない権力闘争の深さが分かりません。聖人は度重なる障碍の中でも吉兆を予見し、将来の憂いにまで備えることができます。しかしながら、愚かな者は小さな利益に惑わされて、大きな災害のことを忘れてしまいます。小さな利益しかもたらさないことは、時に大きな利益の邪魔になってしまいます。片方を得ようとするあまりに、もう片方を失ってしまうのです。これらのことから分かるように、人を愛することより大きな仁徳はなく、他人を理解することより大きな智慧はありません。人を愛すことができたら、人を冤罪にしてしまうような刑罰を下すことはありません。人をよく知って適材適所に使うことができれば、政治が乱れることもありません。

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