半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-103)

103.水之性欲清,沙石穢之;人之性欲平,嗜欲害之。唯聖人能遺物反己,不以智役物,不以欲滑和,是以高而不危,安而不傾也。故聽善言便計,雖愚者知悅之;稱聖德高行,雖不肖者知慕之。悅之者眾,而用之者寡;慕之者多,而行之者少。(卷三十五 文子・道原)

【白話】
水的本性是清淨的,但沙石卻使它混濁;人的本性是安靜的,但是欲望卻來擾亂它。只有聖人能夠拋棄物欲,而回歸自己的本性。聖人不被物欲所控制,淡然自若的心態不被欲望支配,這樣能身處高位而不危險,保持安穩而不傾覆。所以聽到好的言語和好的計策,即使愚笨的人也知道喜歡;稱讚高尚的道德和良好的行為,即使不好的人也知道仰慕它。但是喜悅的人多,而用它的人少;仰慕的人多,而力行它的人少。

【日本語訳】
水の本性は清らかなものであるが、砂利で澱んでしまいます。人の本性は静かなものであるが、欲望が邪魔をしてしまいます。聖人だけが物欲を捨てて、本性に立ち戻ることができます。聖人は物欲に支配されないので、高い地位にいても危なくなることはありません。良い言葉と計略を聞くと、愚かな者でも喜びます。高尚な道徳と行いを褒めたたえると、良からぬ者でもそれらの行いを慕うことはあります。しかしながら、これらの善行を見習って実行する人は少ないのです。

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