半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-195)

195.管仲相三月,請論百官。公曰:「諾。」管仲曰:「升降揖讓,進退閑習,臣不如隰朋,請立以為大行;闢土聚粟,盡地之利,臣不如寧戚,請立以為司田;平原廣牧,車不結轍,士不旋踵,鼓之而三軍之士,視死如歸,臣不如王子城父,請立以為大司馬;決獄折中,不殺不辜,不誣無罪,臣不如賓胥無,請立以為大理;犯君顏色,進諫必忠,不避死亡,不撓貴富,臣不如東郭牙,請立以為大諫之官。此五子者,夷吾一不如,然君若欲治國彊兵,則五子者存;若欲霸王,夷吾在此。」桓公曰:「善。」(卷三十二 管子・小匡)

【白話】
管仲為相三個月時,請求向桓公評議百官。桓公說:「好的。」管仲說:「升降揖讓有禮,應對進退,嫻熟從容,臣不如隰朋,請立他為『大行』;開墾土地、積聚糧食,盡力開發地利,臣不如寧戚,請立他為『大司田』;在平原廣野的戰場上,使戰車不亂、士卒不退,鼓聲一響而三軍將士視死如歸,臣不如王子城父,請立他為『大司馬』;決斷獄訟,調節爭端,不錯殺無辜的人,不妄誣無罪的人,臣不如賓胥無,請立他為『大司理』;敢冒犯君主龍顏,進諫必忠,不怕死,不屈從富貴,臣不如東郭牙,請立他為『大諫』之官。這五個人,臣一個也比不上。然而君上您如果想治國強兵,用這五個人就夠了;如果想成就霸王之業,則有我夷吾在此。」桓公說:「好!」

【日本語訳】
管仲は宰相になって三か月経った頃、桓公に百官を評議するように進言し、桓公はこれを許しました。管仲は言いました。「礼儀を弁えた応対と進退ができて、余裕ある態度も忘れない隰朋に私は遠く及ばないので、どうか彼を外賓をもてなす『大行』に任命してくださいませ。土地を開発し、食糧を積み重ねられる寧戚にわたしは遠く及ばないので、どうか彼を農林大臣である『大司田』に任命してくださいませ。広い荒野の戦場で戦車を乱れさせずに、兵士たちを死の恐怖から奮い立たせられる王子城父にわたしは遠く及ばないので、どうか彼を軍事大臣である『大司馬』に任命してくださいませ。訴訟を決断し、争い事を調節して、罪のない者を誤って殺さず、冤罪のないようにできる賓胥無にわたしは遠く及ばないので、どうか彼を司法大臣である『大司理』に任命してくださいませ。君主のお怒りを恐れずに、死を恐れずに富に屈することもなく、いつも忠誠心からの諫言を申し上げる東郭牙にわたしは遠く及ばないので、どうか彼を諫言係である『大諫』に任命してくださいませ。これら五人に、わたしは誰一人の足元にも及びません。もし主君であるあなたが国を治めて軍を強くしたいのであれば、この五人を用いれば事足りましょう。もし覇王の大業を成就させたいのであれば、この夷吾がここにおります。」桓公は言いました。「よかろう!」

>> 群書治要三六〇 #為政 #知人