半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-198)

198.裴顧以萬機庶政,宜委宰輔,詔命不應數改,乃上疏曰:「臣聞古之聖哲,深原治道,以為經理群務,非一才之任;照練萬機,非一智所達。故設官建職,制其分局。分局既制,則軌體有斷。事務不積,則其任易處。選賢舉善,以守其位,委任責成。立相干之禁,侵官為曹,離局陷姦。猶懼此法未足制情,以義明防,曰:『君子思不出位。』夫然,故人知厥務,各守其所,下無越分之臣,然後治道可隆,頌聲能舉。故稱堯舜勞於求賢,逸於使能。分業既辨,居任得人,無為而治,豈不宜哉!」(卷二十九 晉書上・百官志)

【白話】
裴頠認為國家繁雜政務,應責付宰輔統籌處理,已頒布的詔命不應頻頻更改,於是上疏說:「臣聽聞古代聖哲,深入探究治國之道,認為治理眾務,並非僅憑一人之才就能勝任;明察熟練各項事務,也不是單靠一人之智即可達到。因而設置各種官職,劃分他們的工作,職責一旦確定,則規章制度準則分明。政務不積壓,那麼他的任務就易於完成。選賢任能,各守其位,各盡其責。立下相互干預的禁令,若有越權而侵犯其他官員職權的降為屬官,擅離職守的則按奸臣處理。即便如此,還擔心這樣做尚不足以控制私情,於是又以道義來明確防範,明確提出:『君子謀政不超越自己的本分權責。』這樣一來,人人都知道他應做的事,各守其職,國君之下沒有越權亂分之臣,然後一國之政才得以興隆,治事之聲名也得以遠播。所以人們說堯舜為訪求賢才而忙碌,因賢才在位而得以安享清閑。職務分工既明,人才到位,適才適所,君王無所為而能治平天下,難道不是很好嗎?」

【日本語訳】
裴頠は国の複雑で細かい政務は、宰相などの臣下に任せるべきであり、頒布した詔書をみだりに変えてはいけないと考えて、君主に進言しました。「古の聖人や哲人たちが国を治めるための術をひも解けば、すべての責務をたった一人で全うするのは難しいことが分かります。各種の事務も一人の知恵だけで明察して熟練になることはできません。そのために、各種の官職を設置し、仕事を振当てました。職責が一度確定されると、規制も準則も明らかになります。政務が分担されて一人の人間に圧し掛かるがなければ、完成させるのは簡単になります。賢人を選び出して有能な人材を任用し、適材適所に働かせることです。互いに干渉しないように禁令を出して、違反する者がいれば厳しく罰します。それでも私情に負ける人が出てくることが心配でしたら、道義をもって説得し予防するのです。『君子というのは自分の本分や権力や責務を超えたことをしません。』このようにすれば、人々は自分のなすべきことがわかるし、越権してしまう臣下も無くなり、国の政は栄えられます。そのため、堯舜は賢人を探し求めるためにせわしなく回り、賢人を見つけたから落ち着いてのどかな生活を楽しまれるものだと言われます。君主が無為にして天下を太平に治められるのは、とても素晴らしいことではありませんか。」

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