半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-204)

204.悼襄王問龐煖曰:「夫君人者,亦有為其國乎?」龐煖曰:「王獨不聞俞拊之為醫乎?已識必治,神避之。昔堯之任人也,不用親戚,而必使能;其治病也,不任所愛,必使舊醫。」襄王曰:「善。」龐煖曰:「王其忘之乎?昔伊尹醫殷,太公醫周,百里醫秦,申麃醫郢,原季醫晉,范蠡醫越,管仲醫齊,而立五國霸。其善一也,然道不同數。」(卷三十四 鶡冠子・世賢)

【白話】
悼襄王問龐煖:「作為君主,也有治理國家的訣竅嗎?」龐煖說:「君主難道沒有聽說過俞拊行醫的事嗎?既知道病因,便一定能治好,連神鬼也得謙讓於他。昔日堯帝用人,不偏私任用親戚,而必定任用有才能的人。關於治療疾病,不偏愛任用私交親近的人,而會禮請經驗老道的醫生。」悼襄王說:「很對!」龐煖說:「君主難道忘了嗎?從前伊尹醫治殷朝的弊病,太公醫治周朝的弊端,百里奚醫治秦國的病根,申麃救治楚國郢都的禍患,原季醫治晉國的災殃,范蠡醫治越國的禍源,管仲醫治齊國的流弊,而成就這五諸侯國的霸業。這幾人的才幹都是一樣的優秀,但是卻有不同的治國策略。」

【日本語訳】
悼襄王は龐煖に尋ねました。「君主として国を治めるための秘訣はありますか?」龐煖は答えました。「君主はまさか著名な医者であった俞拊のことを知りませんでしたか。病因さえ分かれば必ず治せて、神鬼でさえもこの名医の前では謙遜になると言われました。その昔、堯帝は人事において親戚などの親しい関係に偏ることなく、必ず才能のある者を任用しました。病を治すのと同じく、親しく付き合う者に偏ることなく、必ず経験が豊富な医者を礼遇するものでしょう。」悼襄王は言いました。「まさにその通りです!」龐煖は言いました。「お忘れでしょうか。その昔は、伊尹が殷王朝の病を、太公が周王朝的弊害を,百里奚が秦国の病の根源を治し、申麃が楚国郢都の禍を、原季が晉国の禍を、范蠡が越国の禍を、管仲が齊国の悪い風習を治ったため、これら五つの諸侯国の覇業は成就できたのです。彼らの才能は等しい優秀なものであるが、それぞれに違う統治の策略を持っていました。」

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