半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-219)

219.政之所行,在順民心;政之所廢,在逆民心。民惡憂勞,我逸樂之;民惡貧賤,我富貴之;民惡危墜,我存安之;民惡滅絕,我生育之。能逸樂之,則民為之憂勞;能富貴之,則民為之貧賤;能存安之,則民為之危墜;能生育之,則民為之滅絕。故刑罰不足以恐其意,殺戮不足以服其心。故刑罰繁而意不恐,則令不行矣;殺戮眾而心不服,則上位危矣。故從其四欲,則遠者自親;行其四惡,則近者叛之。故知與之為取者,政之寶也。(卷三十二 管子・牧民)

【白話】
政事所以能推行,在於順應民心;政事所以會廢弛,在於違逆民心。民眾厭惡憂勞,我就使他們安樂;民眾厭惡貧賤,我就使他們富貴;民眾厭惡危險急難,我就使他們生活安定;民眾厭惡犧牲滅絕,我就使他們生養繁衍。國君如果能讓民眾安樂,民眾就情願為他憂勞;能讓民眾富貴,民眾就情願為他忍受貧賤;能讓民眾平安,民眾就情願為他冒險;能讓民眾生養繁衍,民眾就情願為他犧牲生命。所以刑罰不足以使民心畏懼,殺戮也不足以使民眾心服。因此刑罰繁苛而民心不懼,那麼政令不能推行了;殺戮眾多而民心不服,那麼君主的地位就危險了。因此,順從民眾四種願望,遠方的人自會前來親附;實行民眾厭惡的四種事情,親近的人也會叛離。由此可知,施與民眾就是取於民眾,這是為政的法寶。

【日本語訳】
政事が推し進められるのは、民の心に順応しているからです。政事が廃れてしまうのは、民の心に逆らったからです。民が憂いや苦労を嫌悪しているのならば、民が楽しくて落ち着いた生活を送れるようにします。民が貧困で賤しい生活を嫌悪しているのならば、民が豊かな生活を送れるようにします。民が危険や急難を嫌悪しているのならば、民が安定した生活を送れるようにします。民が犠牲と絶滅を嫌悪しているのならば、民が休息をとりながら繁殖して繁栄できるようにします。民が楽しく落ち着いた生活を送れるように君主がしてあげれば、民は君主のために苦労をして憂うことも厭わなくなります。民が豊かな生活を送れるように君主がしてあげれば、民は君主のために貧困と賤しさを我慢できます。民が安全な生活を送れるように君主がしてあげれば、民は君主のために冒険します。民が十分な休息を取って繁殖できるように君主がしてあげれば、民は君主のために命を投げ出します。刑罰は民を慄かせられず、殺戮も民を心から従わせられません。刑罰も殺戮も民の心を君主から引き離し、政令の施行と君主の地位を危ういものにしてしまいます。民の四つの願いに従えば、遠方の者も自ずと近づいてきます。民が嫌悪する四つのことを実行すれば、親しい者でも謀反して離れていきます。このことから分かるように、民に与えるものは民から得られます。これぞ政事を行うための法則にして至宝です。

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