半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-221)

221.今天下無小大國,皆天之邑也;人無幼長貴賤,皆天之臣也。故曰愛人利人者,天必福之;惡人賊人者,天必禍之。是以天欲人相愛相利,而不欲人相惡相賊也。昔之聖王禹、湯、文、武,兼愛天下之百姓,率以尊天事鬼。其利人多,故天福之,使立為天子,天下諸侯皆賓事之。暴王桀、紂、幽、厲,兼惡天下之百姓,率以詬天侮鬼。其賊人多,故天禍之,使遂失其國家,身死為戮於天下,後世子孫毀之,至今不息。故為不善以得禍者,桀、紂、幽、厲是也;愛人利人以得福者,禹、湯、文、武是也。(卷三十四 墨子・法儀)

【白話】
如今,天下無論大國小國,都是上天的屬國;人無論老幼貴賤,都是上天的臣民。所以說愛護人、利於人者,上天必定賜福給他;憎恨人、殘害人者,上天必定降禍於他。以此可見上天希望人們相互友愛、相互幫助,而不希望人們相互憎恨、相互殘害。以前的聖君禹、湯、文王及武王,愛天下所有的百姓,率先尊崇上天,敬重鬼神,他們給予世人的好處很多,所以上天佑護他們,使他們成為天子,天下的諸侯都歸順、侍奉他們。暴君桀、紂、幽王及厲王,厭惡天下所有的百姓,率先咒罵上天,侮慢鬼神,他們殘害百姓極多,所以上天降禍給他們,使他們喪失自己的國家,身遭殺戮,並受到天下人的羞辱,後代子孫咒罵他們,直到現在仍不停止。因此說,做邪惡的事而遭受災禍的,就是桀、紂、幽王及厲王這些人;愛人利人而得到護佑的,就是禹、湯、文王及武王。

【日本語訳】
今や、天下の国はその大きさを問わずに、みな天の付属国です。人は年齢や身分の貴賤を問わずに、みな天の臣下であり民です。そのため、人を愛護して人に利益を与える者は、必ず天から幸福を受け賜わります。人を憎しみ残害する者は、必ず天から禍が降りかかります。天は人々が愛し合い、助け合うことを望み、憎しみあい、残害しあうことを望みません。古の聖君である禹、湯、文王及び武王は天下のすべての民を愛し、率先して天を崇めて神鬼を敬い、世の中に多くの利益をもたらしたので、天から護られ、諸侯が付き従う天子になることができました。暴君の桀、紂、幽王及び厲王は天下のすべての民を嫌悪し、率先して天を呪って神鬼を侮り、民をことごとく残害していたので、天から禍が降りかかり、国を失い殺されて、亡くなった後も天下の人々から罵られて今に至ります。そのため、悪事をすると禍にあうというのは、桀、紂、幽王及び厲王らのことです。人を愛して人に利益をもたらす者は護られるというのは、禹、湯、文王及び武王らのことです。

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