半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-223)

223.古之立帝王者,非以奉養其欲也;聖人之踐位者,非以逸樂其身也。為天下之民,強掩弱,眾暴寡,詐者欺愚,勇者侵怯,又為其懷智詐不以相教,積財貨不以相分,故立天子以齊一之。為一人明不能遍照海內,故立三公九卿以輔翼之。為絕國殊俗不得被澤,故立諸侯以教誨之。是以地無不任,時無不應,官無隱事,國無遺利。所以衣寒食飢,養老弱,息勞倦,無不以也。(卷三十五 文子・道自然)

【白話】
古代設立帝王,並不是為了滿足他個人的欲望;聖人登上帝王之位,並不是為了自身安逸享樂。而是因為天下存在著以強凌弱、以眾欺寡、奸詐者欺騙愚笨者、勇猛者侵犯怯懦者的現象,又因為少數人胸懷智謀卻不能夠教導百姓,積聚財富卻不能夠惠及別人,所以設立天子加以整治統理這些現象。因為一個人的聰明才智不能普遍地顧及天下,所以又設立三公九卿的爵位來輔佐天子。又因為偏遠各地風俗習慣各不相同,天子的恩澤無法澤被到各地,所以設立諸侯王來教誨他們。因此,土地沒有不被合理使用的,耕種沒有不合乎時令的,官吏沒有失職的,沒有不可告人的事,國家能物盡其用,人盡其才。以此來使受寒的人有衣可穿、受飢的人有食可吃,贍養老人、養育幼童,使疲倦、勞累的人得以休息,無不各得其所。

【日本語訳】
その昔、帝王を設けるのは一個人の欲望を満たすためではありませんでした。聖人が王位についたのは、自身の安逸と楽しみのためではなく、天下に弱者いじめが散見され、ずる賢いものが愚かな者を騙し、強気な者が弱気な者をいじめてしまう現象が充満し、集まった富の恵みはほかの者にまで及ぼさないため、天子という位を設けて、これらの現象を解決できるようにしたのです。また、一人の聡明さと才智だけでは天下すべての問題を解決できないので、三公九卿の爵位を設けて、彼らに天子のことを補佐してもらいました。また、遠方の各地はそれぞれ異なる風俗や習慣があり、天子の恩恵は遠くまで届かないので、諸侯や諸王を設けてかの地が教化を受けられるようにしました。そのため、土地の使用も耕作も理に適うようになり、失職する官吏はおらず、人に言えないこともなくなりました。物はそれぞれ上手く使われ、人材も適材適所に活躍できます。人々は老若男女問わず安心して暮らせました。

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