半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-231)

231.景公飲酒數日,去冠被裳,自鼓盆甕,問於左右曰:「仁人亦樂此樂乎?」梁丘據對曰:「仁人之耳目猶人也,夫何為獨不樂此樂也?」公令趨駕迎晏子晏子朝服以至。公曰:「寡人甚樂,欲與夫子同此樂,請去禮。」對曰:「群臣皆欲去禮以事君,嬰恐君之不欲也。今齊國小童,自中以上,力皆過嬰,又能勝君,然而不敢者,畏禮義也。君若無禮,無以使下;下若無禮,無以事上。」(卷三十三 晏子・諫上)

【白話】
景公嗜好飲酒,有一次竟連飲數日,盡興之時,摘掉帽子脫去衣裳,親自敲擊酒罎子。他問身邊的近臣:「仁德的人也喜好此樂嗎?」梁丘據回答說:「仁德的人的耳朵眼睛,同別人都一樣,他們為何偏偏不喜好此樂呢?」於是景公令下臣駕車去請晏子晏子身穿朝服而來。景公說:「我今天很高興,願與先生共同飲酒作樂,請你免去君臣的禮節。」晏子答道:「假如群臣都免去禮節來侍奉您,恐怕君主您就不願意了。現在齊國的孩童,凡身高中等以上的,力氣都超過我,也能勝過您,然而不敢作亂,是因為畏服禮義啊!君主假如不講禮義,就無法命令臣下;臣下如果不講禮義,就無法侍奉君主。」

【日本語訳】
景公は飲酒を嗜み、ある時、数日も酒に溺れたあげく、帽子も衣装も脱ぎ捨てて酒の樽を自ら打ち鳴らしていました。景公はそばにいた臣下に尋ねました。「仁徳のある者もこのような楽しみ方を好みますか?」梁丘據は答えました。「仁徳のある者でさえ耳も目もほかの者と同じです。このような楽しみを好まないわけがありましょうか?」それを聞いた景公は車を出して、晏子に来てもらうように臣下を使者として出しました。晏子は朝堂に上がる時の礼服を身に着けて来ました。景公は言いました。「私は今日、大変喜んでおります。先生と共に酒を飲んで楽しみたいので、どうか君臣の礼節を忘れてください。」晏子は答えました。「もし群臣が本当に礼節をやめたら、君主であるあなたは喜べないでしょう。今の斉の子どもは、凡そ身長が中以上さえあれば、みな私よりも、あなたよりも力持ちです。それでもみな大人しくしているのは、礼儀を気にして従っているからです!もし君主が礼儀を重んじなければ、臣下を命令することはできません。もし臣下が礼儀を重んじなければ、君主に仕えません。」

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