半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-244)

244.昔者,堯之治天下,其導民也,水處者漁,山處者木,谷處者牧,陸處者田。地宜其事,事宜其械,械便其人。如是則民得以所有易所無,以所巧易所拙也。是以離叛者寡,聽從者眾,若風之過箭,忽然感之,各以清濁應矣;物莫不就其所利,避其所害。是以鄰國相望,雞狗之音相聞,而足跡不接於諸侯之境,車軌不結於千里之外,皆安其居也。(卷三十五 文子・道自然)

【白話】
從前,帝堯治理天下的時候,他引導百姓,凡居住在江河湖海邊的人,靠捕魚為生;居住在山林地區的人,靠砍伐木材為生;居住在山澗谷地的人,靠畜牧業為生;居住在平川地區的人,靠種田為生。各類地區各有其適宜的事業,所從事的行業各有其適宜的工具,工具要便利於使用它的人。這樣,百姓就能夠用自己所有的東西去交換自己所沒有的東西,用自己擅長製作的產品去交換自己不擅長製作的產品。因此,離鄉叛逃的人少,跟隨服從的人多。好像風吹過簫一樣,簫感受到風的吹拂,各個孔會以清濁之音回應。萬物沒有不趨利而避害的。因此相鄰之國近得互相能看見,鷄鳴狗叫的聲音都能聽到,但人們不會踏入其他諸侯國的疆界,車馬也不去千里之外,都是因為各國百姓都安居樂業的緣故。

【日本語訳】
その昔、帝の堯が天下を治めていた頃は、民にこのように教えて導きました。凡そ川辺や海辺に住んでいる者は、魚とりを生業としなさい。山林地域に住んでいる者は、木こりを生業としなさい。山谷に住んでいる者は、放牧と畜産業を生業としなさい。小川のある平地に住んでいる者は、畑仕事を生業としなさい。それぞれの地域にはそれぞれに適した事業があり、それぞれに適した道具もあります。道具はその使用者にとって便利でなければなりません。このようにして、民は自分たちの持っている物や作るのが得意なもので、自分たちの持っていなくて作るのが苦手な物と交換できます。そのため、故郷を逃げ出す者は少なく、付き従う者は多くいました。風が簫を吹き付けると、簫がそれぞれの穴から異なる音で風に応えるかのように見えました。利益に近寄らずに禍を避ないものなどありません。そのため、隣接する国々はお互いに見えて、鶏や犬の鳴き声が聞こえるほど近くにあっても、国民はとなりの諸侯国の縄張りに踏み入れません。車も馬も千里より遠いところに行こうとしません。すべては各国の民が今の安定した生活を楽しみ、楽しく仕事できるからです。

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