半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-334)

334.晉國[晉國前當有說符二字]苦盜,有郤雍者,能視盜之貌,察其眉睫之間,而得其情。晉侯使視盜,千百無遺一焉。晉侯大喜,告趙文子曰:「吾得一人,而一國盜為盡,奚用多為?」文子曰:「吾君恃伺察而得盜,盜不盡矣,且郤雍必不得其死焉。」俄而群盜謀曰:「吾所窮者郤雍也。」遂共盜而戕。晉侯聞而大駭,召文子而告之曰:「果如子言。」(卷三十四 列子・力命)

【白話】
晉國因為偷盜的人太多而苦惱,有一個叫郤雍的人,能夠觀看偷盜人的外貌,觀察他臉部表情,就能知道實際的狀況。晉侯讓郤雍觀看偷盜的人,看過千百個,沒有一個差錯的。晉侯非常高興,告訴趙文子說:「我得到一個人,而全國都沒有偷盜,何用多呢?」文子曰:「我的君王依靠觀察而捉到偷盜的人,偷盜的情形不會盡啊!而且郤雍必定沒有辦法得到善終。」不久一群偷盜的人謀略說:「我們為什麼會窮困,都是因為郤雍。」於是一群偷盜的人一起去偷盜,然後把郤雍殺掉。晉侯聽後非常驚駭,召見文子,然後告訴他說:「果然如你所說的一樣。」

【日本語訳】
晉国はあまりにも盗人が多いことに悩まされていたが、郤雍という者は盗人の外見さえ見れば、その顔の表情を観察することで実情が分かるのでした。晉侯は郤雍に千人あまりの盗人を見せて、一人も間違えませんでした。大変喜んだ晉侯は趙文子に言いました。「一人を手に入れたおかげで、国中から盗人を消し去りました。人手は多くなくても使える者さえいればいいものでしょう?」文子は言いました。「観察することによって盗人を捕まえられるが、盗みそのものを根絶したわけではありません!それに郤雍は必ずいい死に方ができないでしょう。」間もなく、盗人の集団が企みました。「何故おれたちは貧しくなったのだろうか。みな郤雍のせいさ。」それで彼らは一緒に盗みをしてから郤雍を殺しました。晉侯は報告を聞いた後、非常に驚いて文子を呼び寄せて言いました。「やはりあなたの言う通りでした。」

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