半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-339)

339.凡官不同事,人不同能;得其能則成,失其能則敗。今品不狀才能之所宜,而以九等為例。以品取人,則非才能之所長;以狀取人,則為本品之所限。若狀得其實,猶品狀相妨,所疏則削其長,所親則飾其短,徒結白論,以為虛譽。以治風俗,則狀無實行;以宰官職,則品不料能。百揆何以得理?萬機何以得脩?職名中正,實為姦府;事名九品,而有八損。(卷三十 晉書下・傳)

【白話】
一般說來,官吏的職事各不相同,人的能力也各不相同,才能勝任職位就能成功,才能不勝任職位就會失敗。當今的品級,不能夠表現出一個人的才能適合什麼樣的職位,而只是把劃定九品等級作為成例。如果以品級來選取官員,就會無法展現他所擅長的才能;如果按才能情況來選取官員,則會受到他品級的限制。即使對其生平的陳述符合他的實際,品級和實際才能仍會互相妨礙。甚者對與自己關係疏遠的人就削減他的長處,對與自己關係親密的人就掩飾他的短處,虛構空談一番,作為他虛假的聲譽。像這樣以中正官的品評結論來整治社會風氣,卻是陳述的內容無法表現人的實際行為;以此來管理封官、定職的事,卻是品級不能反映才能的真實情況。如此,怎能管理好百官?怎能處理好眾多的國家事務呢?這些人的官職名稱叫做「中正」,實際上是奸詐的官;所做的事名為「九品」,實際上卻有八種害處。

【日本語訳】
一般的に、官吏の仕事はそれぞれ異なり、人の能力もそれぞれ異なるが、その職務に適した才能があれば成功し、そうでなければ失敗します。今の品級制では人の才能がどのような職位に適しているのかを表せず、ただ九つの品級に分けているだけです。もし品級で官員を選ぼうとすれば、その者の長所を発揮させられません。たとえ実に素晴らしい品行の持ち主でそれ相応の品級の持ち主であっても、品級と実際の才能が相容れないことはあります。(品級を判定する者の不正が)ひどい場合だと、自分と疎遠な者についてはその長所を大したことのないように嘘を書き、自分とは親しい者についてはその短所を大いに隠すことによって、偽りの評判を作り出してしまいます。このような品評で社会の風紀を整えようとしても、書かれている内容は人の実際の行いを反映できないものです。このような制度で官員の任命や官職を決めようとしても、品級は本当の才能の程を反映できていません。さすれば、どのようにして百官をうまく管理できましょうか。また、どのようにすればあまたの政事を上手く執り行えましょうか。この(制度にかかわる)官員の官職は「中正」と呼ばれるが、実際は偏り切ったずる賢い官員です。やっていることは「九つの品級」を見極めることのはずであるが、実際は八つの弊害をもたらしています。

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