半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-340)

340.魯昭公失國走齊。齊景公問焉,曰:「子之遷位新,奚道至于此乎?」昭公對曰:「吾少之時,人多愛我者,吾體不能親;人多諫我者,吾志不能用。是以內無弼,外無輔。輔弼無一人,諂諛我者甚眾,譬之猶秋蓬也。孤其根荄,密其枝葉,春氣至,僨以揭也。」景公以其言語晏子,曰:「使是人反其國,豈不為古之賢君乎?」晏子曰:「不然。夫愚者多悔,不肖者自賢。」(卷三十三 晏子・雜上)

【白話】
魯昭公失去政權逃至齊國,齊景公問他說:「您登位還不久,何由至于此呢?」魯昭公說:「我年輕時,很多人都愛戴我,而我自己卻不能親近他們;很多人勸諫我,而我卻沒能採納他們的諫言。因此,朝廷內外都無人輔佐我。沒有一個輔佐我的人,但是諂媚阿諛我的人卻很多,這就好像秋天的蓬草。秋蓬草根單薄,枝葉卻很茂密,春氣一至,根爛掉仆倒在地,風一吹,隨風而起。」景公把魯昭公的話告訴晏子,說:「假如讓魯昭公返回自己的國家,難道他不會成為像古代那樣的賢明國君嗎?」晏子答道:「不會是這樣。愚昧的人經常後悔,不賢的人總認為自己賢德。」

【日本語訳】
魯の昭公は政権を失って齊国に逃げ込み、齊の景公から問われました。「まだ即位して間もないのに、何故このようなことになってしまったのでしょうか?」魯昭公は答えました。「若かったころは色々な人がわたしのことを愛して擁護してくれたが、わたしは彼らに近づこうとしませんでした。多くの者が諫言をくれても、それらのことばに耳を傾けませんでした。そのため、朝廷の内外問わずにだれもわたしを補佐できる者はいませんでした。それなのに、阿る者だけは秋のヨモギのようにたくさんいました。秋のヨモギというのは、根本は弱々しいのに、枝葉は大変茂るものです。春になると、根本は腐って倒れてしまうので、風が吹けば、風と共にどこまでも舞い散ってしまいます。」景公は魯昭公の話を晏子に告げました。「もし魯昭公を自分の国に帰らせたら、古代の賢明な国君のようにならないでしょうか?」晏子は答えました。「それはないでしょう。愚かな者はよく後悔するし、賢明でない者はいつも自分のことを賢明で徳のある者だと思い込んでいますから。」

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