半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(1-308)

308.文王問太公曰:「君國主民者,其所以失之者,何也?」太公曰:「不慎所與也。人君有六守三寶。六守者,一曰仁,二曰義,三曰忠,四曰信,五曰勇,六曰謀,是謂六守。」文王曰:「慎擇此六者,奈何?」太公曰:「富之而觀其無犯,貴之而觀其無驕,付之而觀其無轉,使之而觀其無隱,危之而觀其無恐,事之而觀其無窮。富之而不犯者,仁也;貴之而不驕者,義也;付之而不轉者,忠也;使之而不隱者,信也;危之而不恐者,勇也;事之而不窮者,謀也。人君慎此六者以為君用。君無以三寶借人,以三寶借人,則君將失其威。大農大工大商,謂之三寶。六守長則國昌,三寶完則國安。」(卷三十一 六韜

【白話】
周文王問姜太公:「治理國家和人民的君主,都想長久保住天下,卻為何會失去呢?」太公說:「那是因為不能謹慎選擇適當的人才。凡為人君者,必須注意六守以選拔人才,並謀劃三寶以經營事業。所謂六守,一是仁,二是義,三是忠,四是信,五是勇,六是謀,這就稱為六守。」文王又問:「如何慎重選擇符合六種德行的人呢?」太公說:「賜予財富,觀察他是否不觸犯禮法;給予高貴的地位,觀察他是否不驕傲自大;授予重任,觀察他是否不獨裁專權;使處理事務,觀察他是否不隱瞞實情;令身處危難,觀察他能否臨危不懼;使處理事變,觀察他能否應變無窮。富裕而不觸犯禮法,是心中存有天理之公,就是仁;高貴而不驕傲自大,是心中存有義理之明,就是義;授予職權而不獨裁專政,是心中存有忠誠之操,就是忠;處理事務而不隱瞞實情,是心中存有誠信之行,就是信;身處危難而不恐懼,是心中有勇往不屈之意,就是勇;處理事變而應對不窮,是心中具有機智之略,就是謀。人君應慎重選拔具有這六項的人,加以重用。君主不可將處理三寶之權利給與他人;給與他人,君主將喪失權威。三寶乃是大農、大工、大商三種經濟組織。具有六守之賢才眾多,則國家昌盛;三寶之經濟制度完備,國家就能安定。」

【日本語訳】
周の文王は姜太公に尋ねました。「国と民を治める君主はみな、天下を長く保ちたいのに、何故失ってしまうのでしょうか?」太公は答えました。「それは彼らが適した人材を慎重に選べなかったためです。おおよそ君主でいる者は、六つの原則で人材を選出するべきです。また、三つの宝で国の政事を運営するべきです。六つの原則とは、仁、義、忠、信、勇、謀です。」文王はさらに尋ねました。「どのようにこれら六つの原則に当てはまる者を選べばいいのでしょうか?」太公は言いました。「まずは財宝を与えなさい。相手が礼法に抵触しないかを観察するのです。次に高貴な地位を与えなさい。相手が驕って傲慢にならないかを観察するのです。そして重任を与えなさい。相手が独裁的な専権を振るったりしないかを観察するのです。事務を処理させなさい。相手が実情を隠蔽しないかを観察するのです。危険の中に晒させなさい。相手が危機を冷静に乗り越えられるかを観察するのです。急な事変を処理させなさい。相手が臨機応変に対処できるかを観察するのです。裕福なのに礼法に抵触しないのは、心の中に天の理があるためで、仁の現われです。高貴な身分にいながら、驕って傲慢にならないのは、心の中に義の理があるためで、義の現われです。職位に見合う権力を与えられたのに独裁的な専制に走らないのは、心の中に忠誠の操を立てているためで、信の現われです。危険の中にいながらも、恐れずにいるのは、心の中に不屈の勇気があるためで、勇の現われです。急な事変を臨機応変に対処できるのは、心の中に機智の謀略があるためで、謀の現われです。君主はこれら六つの特徴がある人材を大いに起用すべきです。また、君主は三つの宝を処理する権限を人に与えてはいけません。人に与えてしまうと、君主は権威を失ってしまいます。三つの宝とは、農業、工業、商業など三つの経済の源です。六つの原則に当てはまる人材が多いと、国は隆盛になります。三つの宝を支える経済の制度が完備していれば、国は安定します。」

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《群書治要》至珍至貴!果能深解落實,天下太平,個人幸福,自然可得;背道而行者,則不免自招災殃,禍患無窮。――淨空法師 《群書治要》序