半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(3-15)

15.臣有辭拙而意工,言逆而事順,可不恕之以直乎?臣有樸騃(ái)①而辭訥(nè)②,外疏而內敏,可不恕之以質乎?臣有犯難③以為士,離謗④以為國,可不恕之以忠乎?臣有守正以逆眾意,執法而違私志,可不恕之以公乎?臣有不曲己以求合,不耦世⑤以取容⑥,可不恕之以貞乎?臣有從⑦側陋⑧而進顯言,由卑賤而陳國事,可不恕之以難乎?臣有孤特⑨而執節⑩,分立而見毀,可不恕之以勁乎?此七恕者,所以進善接下之理也。(卷四十七 政要論)

【注釈】
①樸騃:魯鈍,多用為謙詞。騃,愚,呆。②訥:出言遲鈍,口齒笨拙。③犯難:承受風險,不顧危險。④離謗:遭受誹謗。離,遭受,遭遇。後多作「罹」。⑤耦世:適應世俗。⑥取容:討好別人以求自己安身。⑦從:介詞,在,由。⑧側陋:指出身或地位低下。⑨孤特:特出,孤高。⑩執節:堅守節操。

【白話】
有的臣子不善於表達但意見很好,說出來的話不好聽,但他的意見能使事情順利成就,怎能不體察他的正直而寬容對待呢?有的臣子樸實憨厚言語遲鈍,外表平常而頭腦聰慧,怎能不體察他的質樸而寬容對待呢?有的臣子為了君主寧願承受風險,為了國家忍受一切誹謗,怎能不體察他的忠誠而寬容對待呢?有的臣子因為恪守正道而違背眾人的意願,執法嚴明而不顧及個人感情,怎能不體察他的一番公心而寬容對待呢?有的臣子不願意違背自己心中的道德準則而迎合他人,不迎合世俗以求得苟且容身,怎能不體察他的堅貞而寬容對待呢?有的臣子地位微賤卻能提供明智的意見,不顧身處低位而能直陳對國事的主張,怎能不體察他的難能可貴而寬容對待呢?有的臣子性格孤僻但能嚴守節操,處世獨立而受到毀謗,怎能不體察他的剛勁節操而寬容對待呢?這七個方面的恕道,正是進舉賢善之人、接納下層意見的道理啊。

【日本語訳】
言葉は拙いが、素晴らしい内容の意見を言える臣下がいます。その者の言うことはあまり聞いていて気持ちのいいものではないが、彼の意見でことが順調に運ぶことができれば、その正直さに免じて寛大に接するべきではありませんか。また、言葉が巧みではなく、外見も素朴で目立たないが、頭のいい臣下がいます。そのような者の質素さに免じて、寛大に接するべきではありませんか。君主のために危険を冒し、国のために全ての誹りを耐え忍ぶ臣下がいます。そのような者の忠誠を察して、寛大に接するべきではありませんか。正道を守るために周りに染まることなく、個人の私情をはさまずに厳しく法律を執り行う臣下がいます。そのような者の潔白さを察して、寛大に接するべきではありませんか。己の心にある道徳の物差しを曲げて、他人や世間に迎合しない臣下がいます。そのような者の潔さを察して、寛大に接するべきではありませんか。低い地位にいるのに理知的な意見を進呈し、国のためになる主張を直言できる臣下がいます。そのような者の珍しさに免じて、寛大に接するべきではありませんか。人との付き合いは悪いが、節操が素晴らしく、他人に左右されることのない臣下がいます。そのような者の狷介さに免じて、寛大に接するべきではありませんか。これら七つの寛大の実践こそ、賢者と善人を採用し、下々の意見を取り入れるための道です。

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