半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-4)

4.夫高顯尊貴,利天下之徑也,非仁者之所以輕也。何以知其然耶?日之能燭遠,勢高也。使日在井中,則不能燭十步矣。舜之方陶也,不能利其巷下;南面而君天下,蠻夷戎狄,皆被其福。目在足下,則不可以視矣。天高明,然後能燭臨萬物;地廣大,然後能載任群體。其本不美,則其枝葉莖心不得美矣。此古今之大徑也,是故聖王謹修其身,以君天下,則天道至焉,地道稽焉,萬物度焉。(卷三十六 尸子・明堂)

【白話】
高顯尊貴的權勢地位,是為天下謀利益的途徑,不是仁人志士所輕視的。怎麼知道是這樣子呢?太陽所以能夠普照大地,是因為它的地勢處在高處。假使太陽在井裡,就連十步遠的地方也照不到。舜在做陶工的時候,不能給和他同住一條巷子的人甚麼好處;一旦登上天下的國君時,連四方的蠻夷戎狄,都廣受到他的福澤。眼睛如果長在腳下,就不可能看到遠處。天高明,然後才能照臨萬物;地廣大,然後才能承載群體。如果植物的根本不美,那麼它的枝葉莖心就不會長得美了。這是古今治理天下的大道,因此聖賢君王嚴謹地修養自身,以統治天下,就天道可至,地道可合,萬物有度了。

【日本語訳】
高貴な身分と権勢は、天下の利益を図るための道であり、仁徳のある者や志士が軽視するものではありません。何故そうだと知りえたのでしょうか。例えば太陽が大地をあまねく照らし渡せるのは、高いところにいたためであります。もし太陽が井戸の中にいるのだとしたら、たとえ僅か十歩先の場所でも照らせません。舜が陶器の職人をしていた頃は、同じ長屋に住む者に何もいいことをもたらせませんでした。しかしながら、いざ天下の君主に上り詰めると、たとえ四方の蛮人や戎狄でも、君主による福を広く受けられます。もし目が足裏についているのならば、遠方まで見渡せないでしょう。空は高くて明るいからこそ、万物を照らせます。大地は広大であるからこそ、万物を載せることができます。もし植物の根元が美しくなければ、その枝葉も茎も美しくなれないでしょう。これは古今に亘って、天下を治めるための大いなる道理であります。故に、聖賢な君王は厳かに自身の修養を積むことによって天下を治めます。天道がここまでくると、地道もそれに合わせるようになり、万物はあるべき姿になれます。

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