半懂

印光法师文钞

群書治要三六〇(4-13)

13.墨子曰以下:「古之民未知為宮室時,就陵阜而居,穴而處下。潤濕傷民,故聖王作為宮室。為宮室之法曰:「室高足以避潤,邊足以圉風寒,上足以待雪霜雨露,宮牆之高足以別男女之禮。謹此則止。」凡費財勞力不加利者,不為也。是故聖王作為宮室,使上不以為觀樂也。作為衣服帶履,使身不以為辟怪也。故節於身,誨於民,是以天下之民,可得而治,財用可得而足。」(卷三十四 墨子・辭過)

【白話】
墨子說:「上古先民不知道修建房屋的時候,靠近丘陵,居住洞穴。地下潮濕,對人的身體有害,所以聖王就修建房屋。那時修建房屋的原則是:『地基的高度可以避潮濕,四周可以禦風寒,屋頂可以抵擋霜雪雨露,室內牆的高度足以分隔空間,別男女之禮。僅此而已。』凡是勞民傷財,不能增加利益的事,不去做。所以聖王修建房屋,是為了方便生活,而不是為了追求觀賞享樂。製造衣服帶履,是為了方便身體,而不是為了追求奇特的裝束。因為自身節制,引導民眾,所以天下的民眾得以治理,財用得以充足。」

【日本語訳】
墨子は言いました。「遠い昔の人々は家を建てることをまだ知らなかった頃、丘に近い洞窟の中に住んでいました。地下は湿気ていたため、人体には害がありました。そのために、聖王は家を建てました。その時、家を建てる原則は、『地盤は湿気を寄せ付けないほどに高く、周りは風の寒さを凌ぎ、屋根は雪や雨水を遮り、室内の壁の高さは空間を隔てて男女の礼を守らせることができれば、それで足りる』ものでした。およそ民を疲労させて、その財産を損なったり、利益の増加にはなれなかったりすることはしませんでした。ゆえに、聖王が建物を修築させるのは、暮らしやすくするためであり、視覚上の楽しみを求めるためではありません。衣服や帯、靴などを造らせえるのは、身体を守るためであり、奇抜な衣装を求めていたわけではありません。自身が節約しているから、民を導きすることができます。天下の人々は上手く統率されていて、財政は常に充足でありました。」

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